〔東京外為〕ドル、152円台後半=買い一巡後はもみ合い(13日正午)
13日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀利上げ先送り観測を受けた買いが一巡した後、1ドル=152円台後半でもみ合った。正午現在は、152円90~91銭と前日(午後5時、152円56~58銭)比34銭のドル高・円安。 前日の米国時間では、新規失業保険申請件数が2週連続で悪化したことを受けて151円80銭台まで売られたが、同時に発表された米卸売物価指数が市場予想を上回ったことで買い戻され、152円40銭近辺に水準を切り上げた。中盤もいったん152円近辺まで下押したが、米長期金利の上昇や日銀の利上げ先送り観測に支援され、終盤は前日の東京時間夕方と同水準となる152円50~60銭台に値を戻した。 東京時間の朝方に発表された12月の短観は「日銀の想定内の結果と市場が受け止めた」(大手証券)とされ、ドル円の反応は限られた。午前9時以降は、日銀の利上げ先送り観測を意識した買いなどが優勢となって152円95銭付近に上昇し、約2週間ぶりの高値を付けた。ただ、同水準で買い一服となり、その後は、日経平均株価の下げ幅拡大を背景としたドル売り・円買いなどの動きも見られ、152円60銭台に値を下げた。正午に向けては、再び買いが先行している。 市場では「日銀の利上げ先送りが引き続き意識され、円が売られやすい」(資産運用会社)とみられる一方、「円安が進めば日銀が利上げに踏み切る可能性が出てくるため、上値を攻めづらい」(大手邦銀)との指摘もあり、午後も152円台後半を中心にもみ合う展開が見込まれる。新規の手掛かり材料に乏しいことも、ドル円の動きを鈍くしそうだ。 ユーロは朝方に比べ対円で上昇、対ドルで下落。正午現在、1ユーロ=159円95~95銭(前日午後5時、160円43~43銭)、対ドルでは1.0460~0461ドル(同1.0515~0516ドル)。