棚橋弘至のポリシー「口が裂けても“疲れた”は言わない」その理由とは?
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。10月28日(水)のお客様は、K-1ファイター・武尊さんとプロレスラー・棚橋弘至さん。ここでは、武尊さんが棚橋さんに気になっていたことを質問しました。
◆「自分が認めなければ疲れではない」(棚橋)
武尊:今日は棚橋さんに聞きたいことがあって。 棚橋:はい。 武尊:棚橋さん、“疲れたことがない”っていうじゃないですか? 棚橋:そうそう。口が裂けても“疲れた”って言わないね。 武尊:ですよね。それで、僕もなるべく言わないように意識しているんですけど、ちょっと疲れちゃうときがあるんですよ。でも僕は棚橋さんを見るたびに、“疲れたって言いたくないな”っていうのがあって、声に出さないようにしているんですけど。でも、棚橋さんでも“さすがに疲れたときもあるんじゃないかな”って思うんですよ。疲れそうになったときに“これをして乗り越える”みたいなことってありますか。 棚橋:あの……やる気が出なくて体が重いときはあるよ(笑)。 武尊:それはでも“疲れた”ではないんですよね(笑)? 棚橋:“疲れ”っていうものは、自分が認めなければ疲れではないわけで。 武尊:あぁなるほど、深いですね。 棚橋:あと極端な話を言うと、「疲れた」って言えているうちは、まだ本当の疲れじゃないんだよね。本当に意識がもうろうとして、“もうダメだ”っていうときは、「疲れた」っていう言葉も出ないと思うから。 武尊:確かに。 棚橋:それでも言ってしまうのは、“誰かに優しい言葉をかけてもらいたい”っていう気持ちもあるんだろうなと思うし。まぁそれは致し方がないことなんだけど、「疲れた、疲れた」って言っていると、会社だったり仕事だったり、仲間の空気というか、テンションが下がるんだよね。エネルギーレベルが。 武尊:確かにそうですね。 棚橋:だから、絶対に言わないようにしているんだよね。 武尊:すごい! もう何かちょっと響きました。 棚橋:マジで? ありがとう。 武尊:僕も「お疲れ様」って言われたら、「疲れたことがない」って言うようにします(笑)。 棚橋:あ、そこは気を付けないといけないのは、「お疲れ様」ってねぎらってくれているから、1回「ありがとう」って。それから、「でも大丈夫、俺は疲れてないから」っていうのが肝かな。1回感謝を伝えるんだけど、“俺は疲れていないよ”って言う感じ。 武尊:あぁ、なるほど。 棚橋:セットアップにしたほうがいいね。 武尊:わかりました! ちょっと使ってみます(笑)。 (TOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」10月28日(水)放送より)