大阪府が濃厚接触者の特定を取りやめ 保健所の負担軽減へ 重症化リスク高い人へは引き続き実施
新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて大阪府は、保健所の業務の負担を減らすため、高齢者施設の入所者など重症化リスクの高い人を除き、濃厚接触者を特定する調査を取りやめると発表しました。 大阪府では18日、過去最多となる5396人が新型コロナウイルスに新たに感染し、府内の保健所では業務のひっ迫により対応の遅れが懸念されています。 このため府は18日、保健所の業務の負担を減らすため、高齢者施設の入所者など重症化リスクの高い人を除き、感染者への聞き取りから濃厚接触者を特定する調査を取りやめると発表しました。 濃厚接触の可能性がある人に対しては、自主的な自宅待機や医療機関への受診を求める方針に切り替えます。 また自宅療養者についても、これまでは保健所が健康観察をしていましたが、今後は重症化リスクの高い人を除き、健康不安があった場合に府の電話相談窓口「自宅待機SOS」に自ら連絡するよう求めます。(0570-055221) この他、企業に対しては、濃厚接触者となる可能性のある従業員の特定について、今後は企業独自で実施し、自宅待機や検査などをすすめるよう求めることになりました。 学校や児童施設に対しては、濃厚接触者となる可能性のある人の特定や検査のための検体の回収を求めています。 高齢者施設や障がい者施設など重症化リスクの高い人が集まる施設では、引き続き保健所が濃厚接触者を特定し検査を実施するとしています。
ABCテレビ