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文字をつくる会社がオリンピックをサポート? フォントベンダーのモリサワが東京2020大会に果たす役割

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みんなの2020

オリンピック・パラリンピックを支えるスポンサーは多岐にわたるが、「フォントデザイン&開発サービス」というカテゴリで東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会オフィシャルサポーター契約を締結したのが、日本を代表するフォントベンダーである株式会社モリサワだ。 フォントとは、本や雑誌などの印刷物、スマホやゲーム機などの電子機器類のディスプレイ表示などに用いられる、「デザインに統一性がある一そろいの文字」のこと。普段あまり意識することはないかもしれないが、私たちの生活のそこかしこにフォントは存在している。 「フォント」がオリンピック・パラリンピックとどう関係あるのか? 株式会社モリサワの広報担当者に話を聞いた。

文字をつくる会社がオリンピックをサポート?

「一番大きな役割は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会専用の『東京2020公式フォント』を開発、提供させていただいたことです」 モリサワが東京2020大会に果たす役割についてたずねると、経営戦略部広報宣伝課の河野博史さんは「大会専用のフォント開発」という耳馴染みのないミッションを挙げた。 「大会専用の『東京2020公式フォント』は、情報が正しく迅速に伝わるよう支援することで、大会の成功とスポーツの発展に貢献することを目的としています。例えば、多種多様な印刷物や表示物など、さまざまな使用場面があると思います。そして、デザインにおけるフォントという役割では、東京2020大会のブランドを構築する重要な要素でもあります。実は過去の大会でも、その大会専用のフォントは制作、使用されていて、今大会が初めてということではありません。しかし、フォントベンダーがオリンピック・パラリンピックのカテゴリースポンサーになり、大会専用のフォント提供を発表するのはおそらく初めてではないでしょうか」 情報を伝達する有力な手段である文字、そして文字情報を正しくわかりやすく伝えるフォントは、たしかにオリンピックになくてはならない存在だ。 ではなぜ、モリサワはオリンピック・パラリンピックのオフィシャルサポーターに名乗りを上げたのだろう。 「スポーツとの直接的な関わりで言えば、2015年から私たちは公益財団法人日本障がい者スポーツ協会(以下、JPSA)とオフィシャルパートナー契約をしています。これは、JPSAの『スポーツの価値をだれもが享受できる社会の実現』という活動趣旨に共感したからというのが一番大きな理由です。モリサワは『文字を通じて社会に貢献する』という経営理念を掲げているのですが、こうした取り組みを通じて共生社会の実現を進めていくお手伝いができればと考えています」 モリサワの本業であるフォント開発においても、誰もが等しく十分な社会参加を果たし、相互に支え合う共生社会の実現を目指す事業活動を行っている。その代表例が、「文字のかたちがわかりやすいこと」「読みまちがえにくいこと」「文章が読みやすいこと」をコンセプトにしたUD(ユニバーサルデザイン)フォントの研究、開発だ。

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