英シュローダー、第3四半期は23億ポンド流出 中国市場混乱が打撃
[ロンドン 5日 ロイター] - 英資産運用会社シュローダーは5日、第3・四半期にネットで23億ポンド(30億ドル)の資金が流出し、大口顧客の契約を失う可能性があると明らかにした。 第3・四半期の資金流出は、中国市場の不安定で中国交通銀行との合弁運用会社の業績が悪化したことが一因。中国合弁会社を除外するとネットの資金流出は3億ポンド。運用遺産は7774億ポンドで横ばいだった。 第4・四半期については、ロイズ傘下スコティッシュ・ウィドウズ(80億ポンド)を含む4社の顧客から約100億ポンドの資金が引き出される見込みを示した。 中堅資産運用会社は近年、ブラックロックなどの大手が販売する低コストの指数連動型との競争や、インフレによるコスト上昇に苦しんでいる。ピーター・ハリソン氏の後任として8日に最高経営責任者(CEO)に就任するリチャード・オールドフィールド氏は「今日の急速に変化する市場環境において、シュローダーにとって立ち止まるという選択肢はない」と述べた。