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警察視点の作品やめて黒人の物語を 米著名俳優ら300人超が連名で公開書簡

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The Guardian

【記者:Adrian Horton】  米ハリウッドのエンターテインメント業界に対し、『ブラック・パンサー』出演俳優のマイケル・B・ジョーダンさん、「マイティ・ソー」シリーズのイドリス・エルバさん、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』のヴィオラ・デイヴィスさんら、300人以上の黒人俳優らが公開書簡を送り、警察への投資を引き上げ、黒人コミュニティーに投資するよう求めている。  この書簡を最初に書いたのは、ドラマ「インセキュア」の出演俳優ケンドリック・サンプソンさんだ。サンプソンさん自身は、黒人に差別的な警察の残虐行為に抗議する米ロサンゼルスでのデモの最中に警官に警棒で殴られ、ゴム弾で7発撃たれた経験がある。連名で署名しているのは、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも知られる女優のテッサ・トンプソンさん、「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動の共同創設者パトリス・カラーズさんとメリナ・アブドゥラさんら。他には冒頭の3人以外に、『ブラック・パンサー』のチャドウィック・ボーズマンさん、ダナイ・グリラさん、『ドリーム』や『シェイプ・オブ・ウォーター』のオクタヴィア・スペンサーさん、女優で歌手のシンシア・エリヴォさん、「POSE/ポーズ」のビリー・ポーターさんらがいる。  書簡はエンターテインメント業界に対して、白人の物語や警察の視点ばかりを取り上げるのをやめ、黒人の人々が持つ才能やキャリア、黒人を主役とした話を取り上げ、黒人に関心を向けるよう要求している。  さらに過去と現在において、警察の視点による作品を数多く世の中に送り出して「警察による暴力のまん延と黒人に差別的な文化」を奨励してきたとして、エンターテインメント業界を非難。「黒人を犯罪者扱いし、法制度を歪曲して、警察の腐敗と暴力を美化することにハリウッドや主要メディアが加担してきたことで、黒人の命が奪われる恐ろしい結果をもたらしている」と述べ、ハリウッドで生み出される作品の影響が、ミネアポリスの白人警官が黒人のジョージ・フロイドさんを死に至らしめる事態につながったと主張している。  また、長年、映画やテレビ番組でトランスジェンダー嫌悪を描いてきたことが、警官による殺害事例の犠牲者、フロリダ州のトニー・マクデイドさん、ミズーリ州のニナ・ポップさん、ペンシルベニア州フィラデルフィアのドミニク・フェリスさん、オハイオ州のリア・ミルトンさんを相次いで生んだとしている。  今回の公開書簡に先立ち6月中旬には、「自由を求める黒人アーティスト(Black Artists for Freedom)」という団体が類似の声明を公開。署名したコメディアンのトレバー・ノアさん、エヴァ・デュヴァネイ監督、歌手のジョン・レジェンドさんら1000人以上はハリウッドに対し、アートとエンターテインメントにおける人種的不平等を終わらせ、「警察との関係を断ち切る」よう求めた。

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