【解説】オミクロン株…いま分かっていること 他の変異株より感染力強い?ワクチンの効果は?
新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に世界中が警戒感を強めています。現在分かっていることを詳しく解説します 【動画でみる】オミクロン株…他の変異株との違い・特徴は 29日午後、気になるニュースが入ってきました。 厚生労働省は、28日アフリカ南部のナミビアから成田空港に入国した1人が、新型コロナウイルス検査で陽性となったと発表しました。ナミビアは、日本政府が水際対策の強化で10日間の隔離が必要と指定した9か国の1つです。 後藤厚労相 「施設待機の指定国であるナミビアからの入国者で、1名陽性が確認された事例がありました。陽性者には発熱の症状があります。本ウイルスがオミクロン株であるかどうか、ゲノム解析を速やかに進める予定であります」 陽性が確認されたのは30代の男性で、発熱の症状があるということです。家族2人は陰性でしたが、この男性と家族は検疫が指定する施設で待機しているということです。 まだ、新型コロナの陽性というだけで、オミクロン株かどうかは分かっておらず、国立感染症研究所でゲノム解析しています。 また、機内にほかに陽性者はいなかったということですが、機内で男性の前後2列に座っていた人たちに、濃厚接触者がいなかったか確認を急いでいるという状況です。 ◇
発表から数日で“13の国と地域”で感染確認…水際対策進む
南アフリカで見つかったオミクロン株ですが、WHO(=世界保健機関)は、警戒度が最も高い分類の「懸念される変異株」に指定しました。 これを受け、日本でも国立感染症研究所が28日オミクロン株の警戒レベルを「注目すべき変異株」から「懸念される変異株」に引き上げました。最大レベルの警戒をしていかなくてはならない状況だということです。その背景には、このオミクロン株が急速に拡大していることがあります。
南アフリカで新たな変異株が見つかったと発表があったのは今月25日で、わずか数日の間に香港、イギリス、ドイツ、オーストラリアなど13の国と地域で、オミクロン株への感染が確認されました カナダでは北米で初めて感染が確認されましたが、首都オタワから最近、ナイジェリアを訪れていた2人の感染が発表されました。2人は感染が確認された後はいずれも隔離中だということです。