日本ハム・新庄剛志、初のポストシーズンへ奇策ちらり「常識にとらわれず、一番勝つ方法を考えたい」
◇29日 日本ハム2―6ソフトバンク(エスコンフィールド北海道) リーグ2位確定から一夜明け、日本ハムの新庄剛志監督が初めて采配を振るうポストシーズンへ早速動きだした。29日の試合は江越を除きベンチ入りした野手全員を起用。五十幡に外野の全ポジションを守らせるなど守備位置も細かくシャッフルし、余念なくテストした。 指揮官にはさらに温めている腹案がある。まずは指名打者・レイエスの起用法だ。「今後ファーストを守らせますよ。日本シリーズに向けて早くやっておかないと。急に行きなさいって、できます? サインプレーもある」。指名打者が採用されないセ球団の本拠地での戦いを見据え、残り試合で一塁を守らせる。 奇策もちらつかせた。「例えば先発が2回、2回、2回投げて、2戦目で違う先発が2回、2回、2回。次の試合では1戦目で投げたピッチャーが2回、2回、2回とか。伊藤君だって中継ぎの経験がある。みんなできますよ」。先発陣を小刻みにつなぐプランもあると明かした。「負けたら僕がぼろくそ言われれば終わり。常識にとらわれず、一番勝つ方法を考えたい」と語った。 試合後の本拠地最終戦セレモニーでは「ドラマはここからが一番楽しい」と宣言した。初のポストシーズンへ、奇抜な発想を次々と生み出していく。
中日スポーツ