Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

熱中症、予防と処置 暑さ避け水分補給を 熊本赤十字病院・石藏医師に聞く

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
熊本日日新聞

 厳しい残暑が続く県内。今後も気温35度以上の「猛暑日」が予想され、豪雨災害の被災地では炎天下での作業を余儀なくされている。熊本赤十字病院(熊本市東区)救急科の石藏宏典医師(33)に、熱中症の予防や応急処置などを聞いた。  同病院では8月中旬から、熱中症の疑いで搬送される患者が急増。部活動中の子どもや屋外作業中だった人が目立つという。  熱中症の原因は脱水と高体温。予防には小まめな水分補給と、暑さを避けることが重要だ。日差しに直接当たらないように気を付け、屋内ではエアコンなどを使い高温にならないようにする。水分補給は水よりもスポーツドリンクや、ナトリウムを多く含み糖分が少ない「経口補水液」がお薦めだという。  高齢者は発汗や体温調節の機能が鈍るため、特に注意が必要だ。体内水分量も若い人が70~80%なのに対し、高齢者は50%程度で脱水になりやすい。「高齢者は喉の渇きを感じにくく、水分補給が遅れがち。渇きを感じなくても水分を取るよう心掛けてほしい」

 熱中症の初期症状は、頭痛や吐き気、倦怠[けんたい]感など。意識がはっきりしている場合は涼しい場所で休み、水分補給をする。太い血管が通っている脇の下や首、脚の付け根に保冷剤を当てて冷やす。額に貼る冷却シートは効果がないという。霧吹きで水を全身に吹き掛けて体温を下げる方法もある。それでも症状が収まらない場合は受診を。「意識がなかったり、高熱が出ていたりしたら救急車を呼んでほしい」としている。  新型コロナ感染症と熱中症は、発熱や倦怠感など類似点が多く、医師でも見分けるのが難しい。熊本赤十字病院の場合、患者の行動歴や胸部CT検査などでコロナの疑いがあると判断すれば、PCR検査に回すという。  石藏医師は「自己判断は難しいが、嗅覚・味覚障害はコロナ特有の症状なので一つの目安となる」と話している。(豊田宏美)

【関連記事】