石破茂首相 闇バイト撲滅を宣言「日本の価値観、道徳観揺るがしかねない」「情報削除にも努める」
石破茂首相(67)が29日、国会で所信表明演説を行い、全国で続発している闇バイトによる強盗事件について「断じて許してはならない」と述べた。 治安対策の中で語った。「闇バイトによる強盗、詐欺の報道を見ない日はない。他者への慈しみや堅実な努力といった、日本文化で大切にされてきた価値観、道徳観を揺るがしかねないもので、こうした犯罪を断じて許してはならない」と強い口調で訴えた。犯罪グループは秘匿性の高いスマホアプリなどで実行役を募っており、「悪質事件の主体となっている。匿名流動型犯罪グループの検挙を徹底する取り組みを一層推進していく」とした。 犯罪の芽を摘むため、ネット監視にも目を光らせる。「募集する情報のインターネット上のからの削除にも一層、努める。防犯カメラの整備、町ぐるみの防犯対策を進める」とも約束した。 闇バイトによる強盗事件対策をめぐっては、高市早苗前経済安保担当相が、通信傍受の強化やおとり捜査の導入を求めるなど、強攻策が提案され、物議を醸している。