ホンダ「スーパーカブ50」ファイナルエディション、受注が当初計画の6倍に 65年超える歴史に幕
ホンダは、「スーパーカブ50」の最終型を12日に発売した。11月24日まで期間限定で受け付けた受注数は、当初計画の6倍に当たる約1万1千台。仕事や生活の足として扱いやすい排気量50ccのカブを支持する多くのファンから受注が集まった。この受注分の生産をもって65年以上続いた〝ゼロハン〟のスーパーカブの歴史に幕を下ろす。 スーパーカブ50は、1958年に初代を発売したロングセラーモデル。低燃費や静粛性、耐久性に優れた4ストロークエンジンを搭載し、乗り降りしやすい低床バックボーンフレームやクラッチ操作を省いた自動遠心式クラッチによる使い勝手の良さが評価され、これまでシリーズ累計で1億台以上を販売してきた。 スーパーカブの生産を終了するのは、第1種原動機付き自転車(排気量50cc以下)を対象に2025年11月に厳格化される排出ガス規制に対応できないため。スーパーカブ以外のモデルも新規制適用前に生産を終える。原付二種の「スーパーカブ110」の生産は継続する。 スーパーカブ50のファイナルエディションは、往年のスーパーカブをイメージした「ボニーブルー」のカラーリングを設定。フロントエンブレムやサイドエンブレム、イグニッションキーに専用のデザインをあしらった。 警察庁は50cc以下に限定していた原付の免許区分を25年4月に見直し、最高出力4㌔㍗以下であれば125cc以下の車両も運転できるようにする。二輪車メーカーも開発を進めており、法改正後には新基準に適合したモデルが投入される見通しだ。