英語できる長崎の女性、核廃絶へ決意新た…被爆時1歳で「証言」に引け目もサーロー節子さんに背中押される
ノーベル平和賞の受賞を受け、「被爆者の証言こそが核使用の抑止力になってきた」との思いを強めた。晩さん会を終えた和田さんは「受賞をゴールにせず、世界に、そして幅広い世代に被爆者の思いを継承していきたい」と誓った。
授賞式で登壇した田中熙巳(てるみ)さん(92)ら代表委員3人は黒色のタキシード姿で晩さん会に出席。ノーベル賞委員会のヨルゲン・ワトネ・フリドネス委員長らと握手を交わし、会場に入った。
出席者によると、3人はメインテーブルの中心に座り、ホーコン皇太子夫妻と通訳を交えながら会話していた。即興でスピーチを頼まれた田中さんは「原爆のことを若い人たちに伝えてください」などとリラックスした表情であいさつ。その後、出席者全員で乾杯したという。
代表委員の田中重光さん(84)は朝から海外メディアの取材を受けるなどした。授賞式ではメダルを受け取る大役を果たし、「本当に長い一日だった。一緒に活動してきた仲間の顔が浮かび、メダルがすごく重たく感じた」と振り返った。