当初は〝闇落ち〟したテクラ(右)に戸惑っていたなつぽいだが…

　女子プロレス「スターダム」のワンダー王者・なつぽい（29）が、V2戦（10月5日、愛知・ドルフィンズアリーナ）で迎え撃つ極悪軍団「H．A．T．E．（ヘイト）」のテクラへ〝ラブコール〟だ。 【写真】テクラにベルトを見せつける王者なつぽい 　王座戦に向け「葉月さんから防衛して、自分は対戦相手に寄り添いながらベルトを守る王者になりたいと思ったんです。まだまだ戦いたい相手もいるので、今回も必ず防衛します」と決意を語る。 　テクラとは、2022年7月に自身が「コズミック・エンジェルズ（CA）」に移籍するまで「ドンナ・デル・モンド」で行動をともにした。造反した時のテクラの涙が忘れられないという。 「私たちはファイトスタイルやリズム感が似ているので、組むと息がピッタリだった。これからタッグでやっていきたいねってお互いに思ってた時に私が裏切ったので、テクラは唯一の心残りでした」と振り返る。 　仲が良かったからこそ、現在「アイドルキラー」として暴れるテクラの姿には違和感がある。「私は一緒に笑い合ってたテクラが本物な気がしてて、ヘイトに入ってからも私にはいつも『いいチャンピオンだね』とか『ベルト輝いてるね』って温かい言葉をかけてくれる。だから悪いことを進んでやってるとは思えないし、無理してる気がする」と指摘する。 　実際、なつぽいが逆指名した21日仙台大会でテクラが凶器を使うことはなかった。一方でこのテクラの行動に、ファンの間ではなつぽいのヘイト入りを疑う声が上がっているという。だが、本人は「今まではテクラに対して、申し訳なさを引きずってた。でも、今は自分の居場所はCAだって確信できたからこそ向き合う覚悟ができたので、（ヘイト入りは）ないです」と完全否定する。 　その上で「アイドルキラーとか言ってるけど、私が知ってるテクラは踊るのも大好き。昔、遠征の移動でサービスエリアに寄った時、音楽に乗って大勢の中で1人で踊るテクラを見た。その姿がかっこよかったから、テクラにはCAが似合うと思う。それにまた隣に立てたらっていう気持ちはあるので、テクラが今の場所で満足しているのか聞きたい」。元盟友の本心を暴く。