軽スーパーハイトワゴン系が人気…7月の新車販売、上位5車種の〝顔ぶれ〟
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が6日発表した7月の車名別新車販売は、ホンダの軽自動車「N―BOX」が前年同月比7・9%減の1万6500台で2カ月連続の首位となった。5月にスズキの軽「スペーシア」に一度首位を譲ったものの、根強い人気を示した。2位はトヨタ自動車の「カローラ」。3位にスペーシア、4位にダイハツ工業の軽「タント」が続き、軽スーパーハイトワゴン系の人気が高い。 【トップ30】車種別・新車販売ランキング N―BOXは2023年10月に全面改良した。ホンダは「競合もスーパーハイトワゴンのカテゴリーに車種を投入しており、販売台数は各月で変動がある。5月に首位を逃したが、年間としても首位を狙えるよう販売施策を打つ」としている。 セダンタイプの軽に比べて、スーパーハイトワゴン系の車種は値が張るものの、高い人気が続いている。全軽自協は「スライドドアや車内の広さといった利便性が支持されている。売れているのでリセールバリュー(再販価値)も高い。今後も同様の傾向が続くだろう」と説明する。 2位のカローラは前年同月比14・3%の増加。4月に「カローラセダン」「同スポーツ」「同ツーリング」を一部改良した効果が寄与した。一方、6月に4位、24年上期(1―6月)累計でも4位だったトヨタの小型車「ヤリス」は同38・4%減で5位に後退。認証不正問題による「ヤリスクロス」の出荷停止が響いた。ヤリスクロスは9月初頭の生産再開を予定している。 自動車業界で相次いだ認証不正の影響がどこまで続くのかは見通しづらい。生産・出荷を再開したトヨタの小型車「ルーミー」やダイハツの軽「タフト」は前年同月比で2倍以上の伸びを示した。