綾野剛、“同期”北川景子とは波長が合う「ずっと前から友人だったような感覚」
綾野剛と北川景子が11月14日、都内で開催された映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」の公開記念舞台あいさつに、深川栄洋監督と共に登壇。綾野と北川がお互いへの全幅の信頼をうかがわせるトークを繰り広げた。 【写真を見る】“同期”の綾野剛&北川景子、笑顔で観客に手を振った 同映画は、“どんでん返しの帝王”の異名を取り、数々の傑作を世に送り出す中山七里のクライムサスペンス小説・犬養隼人シリーズ「ドクター・デスの遺産」が原作。 警視庁捜査一課の検挙率No.1を誇る敏腕刑事・犬養隼人(綾野)、捜査一課の頭脳派No.1の冷静沈着な女性刑事・高千穂(北川)のバディと、安楽死を手口にする猟奇的な連続殺人犯“ドクター・デス”との息もつかせぬ攻防戦をスリリングに描き出す物語だ。 同映画では、観客を入れたイベントは今回が初。鑑賞した観客を目の前にし、綾野は「とても感激しています。皆さんの前に立てていることが奇跡だと思っていて。本当にありがとうございます」と感極まっている様子。 北川は「お客様とこうして対面する舞台あいさつは、私自身10カ月ぶりくらい」と言い、「こうしてお客様の顔が見たくて、映画を一生懸命頑張って撮影しているんだなとあらためて今日感じました。たくさんの映画がある中で、この映画を選んでいただき、ありがとうございます」と笑顔を見せた。 バディを演じた綾野と北川だが、深川監督は2人について「2人がお互いのことをよく理解しているなと。それが特殊なコンビの源になってるのかなと思います」と口にし、「どういう演出をしても被らないんです。『剛くんがこういくなら私はこういく』とか、『北川さんがこう出るから俺はこうかな』とか、よく調節していました」とエピソードを披露。 それを感慨深い様子で聞いていた綾野は、北川について「すごく波長が合います。2回目の共演ですが、ずっと前から友人だったような感覚があって。デビューも2003年で同期ですし、戦隊もの出身ということで、社会の始まりが同じところから始まっているので、ただただ単純に楽なんです」と告白。 そのコメントにうなずいていた北川は「今回、相棒役だったので、剛くんをずっと観察していて。まずは主演の剛くんがどう演じるのかをよく見て、自分がバランスを取れればいいなと思っていました」と明かすと、綾野も「ずっと見ていたし、観察のために盗撮されてたんです」と明かす。 北川は「『いろんな写真撮ったよ』とか(綾野に)言って。(それは)Instagramで見られます」と笑いながら振り返った。 また前回のイベントで「No.1コンビ度チェック」に挑戦し、60%の相性だった2人が、100%を目指して、リベンジすることに。 綾野は「素直にいきます」といい、北川も「合わせにいくのはやめよう」と気合十分。見事、2択の5つの質問で全問同じ答えを出し、100%を達成。「すごくうれしいね」と笑顔で顔を見合わせていた。 最後には、北川が「安楽死をテーマにした映画ですが、犬飼と高千穂コンビの人間ドラマが実は見どころだと思います。怖いのが苦手な人も、私たちの成長ぶりを映画の中で見ていただきたいです」とアピール。 綾野は「こういった時間が続いていけばいいと心から思います。今回、ここに立てて、エンターテインメントは不急ではあっても不要でもないとあらためて教えてもらいました。映画も楽しんでほしいですし、それ以上にまた必ず会いましょう」と約束していた。 ◆取材・文・撮影=TAKAMI