バイデン米大統領、1500人を減刑、39人に恩赦 過去最大規模
(CNN) バイデン米大統領は12日、約1500人への減刑と39人への恩赦を発表した。ホワイトハウス関係者によると、1日の減刑・恩赦としては近代史上、最大規模という。 退任まで残すところ数週間となり、バイデン氏は大統領の恩赦の権限を行使している。同氏は今月初め、銃の不正な購入・所持などで罪に問われていた次男ハンター氏を恩赦して物議を醸した。今後も追加の措置を近く発表すると約束している。 バイデン氏は声明で「更生と社会復帰を支援する」などと述べ、退任前にさらに減刑・恩赦を与える意向を明らかにした。 今回減刑された約1500人は新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)時に自宅軟禁となり、更生や社会復帰に意欲的とみなされた受刑者という。恩赦された39人は粗暴犯ではなく、国に有意義な貢献をしたとみなされた受刑者。 CNNは減刑・恩赦された人のリストを入手していないが、情報筋によると地域で病人や高齢者の支援活動をしてきた退役軍人、自然災害時の救援活動やパンデミック時のワクチン接種などに従事した看護師などが含まれるという。 退任が迫る中、人権監視団体や民主党議員らからはバイデン氏に積極的な減刑・恩赦を求める声が高まっていた。