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「死ぬ前に気づいて良かった…」子のいない義妹の酷すぎる策略

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幻冬舎ゴールドオンライン

多くの人が頭を悩ませる「相続問題」。その原因は、煩雑な手続きや複雑なルールだけではありません。「人間・親族関係」もまた混乱の種になるのです。本記事では、そんな「人間関係」に悩まされた相続の例を取り上げ、適切な解決方法を説明します。

同居する妹「私はいずれ出て行かざるを得なくなる」

【ケース】Bさん・76歳/妻73歳、同居の妹73歳 ある日、76歳の男性Bさんが私のもとに相談に来られました。今は奥様と自身の妹さんとの3人暮らしをしているとのこと。子は2人いますが、既に2人とも結婚し、それぞれ実家を出ています。 Bさんの心配事は、自分が死んだ後の妻と同居の妹との関係についてでした。奥様と妹さんはあまり仲が良くありません。これまではBさんが緩衝材となって何とか同居を続けてきましたが、Bさんがもしいなくなったら2人は衝突することが目に見えています。きっといざこざが起きて、今まで通りには暮らしていけないだろうということを、Bさんはしきりに気に病んでいました。それで、「今のうちに何かできることがあれば教えてほしい」と、相談に訪れたのです。 Bさんの妹さんは73歳で、奥様とは同い年です。妹さんはかつて結婚していたのですが、子宝に恵まれないまま15年前に離婚してしまいました。単身となってしまった妹さんを見かねて、当時健在だったBさんの父上が「実家に戻っておいで」と妹さんを迎え入れたのです。 父上とBさん夫婦と妹さんの4人で一緒に暮らし始めてしばらく後、父上が亡くなりました。その頃から妹さんは塞ぎがちになったこともあって、Bさん夫婦ともあまり良い関係性とは言えない状態になってしまいました。 相談を受けてBさんの相続財産について確認したところ、相続税がかかるほどの評価には至らないということはわかりました。問題は、遺産分割をめぐる「争族」が起こる危険性が高いことです。 法定相続人の順位としては、配偶者であるBさんの妻、その次に子です。被相続人に配偶者と子がいる場合、被相続人の兄弟姉妹には相続権がありません。つまりBさんのケースでは奥様の権利が圧倒的に強いのです。 仮にBさんが何の対策もしておかないまま亡くなれば、すべての遺産は奥様と子のものになります。もちろん自宅も奥様と子で分割しますから、奥様に「出て行って」と言われてしまえば、妹さんは出て行かざるを得ないでしょう。すると、妹さんは住む家がなくなって、路頭に迷いかねません。 Bさんが生前にしておくべきことは、遺族間での争い事を避けるスマートな遺産分けの方法を決めておくことです。 そこで、私はまず一番トラブルの元になりそうな実家の名義を確認しました。すると、いきなり大きな問題が発覚しました。建物全体と敷地の半分はBさんが購入したものでしたが、敷地のもう半分は父上の名義のままであることが判明したのです。父上の死去当時、相続税がかからなかったことから、父所有の土地について相続登記をせずに今日まで来てしまったようです。Bさんも妹さんも土地の権利がどうなっているのか、ほとんど理解していませんでした。

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