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バレー・ブラジル男子の名リベロ、セルジーニョが現役引退。2016年リオデジャネイロオリンピックで金メダル&MVP

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月刊バレーボール&月刊バスケットボール

バレーボール大国ブラジルの栄華に貢献

 ブラジル男子で活躍したセルジオ・サントス。“セルジーニョ”の名で親しまれたリベロが現役引退を表明した。  セルジーニョは長らく代表の守護神を務め、2001年に選出されて以降、幾多の栄光をもたらしてきた。世界選手権は2度(2002年、2006年)、ワールドカップも2度(2003年、2007年)、そしてワールドリーグでは7度の優勝に貢献。2009年のワールドリーグではMVPにも輝き、これは大会史上、リベロプレーヤーとしては初となる選出だった。  まさにバレーボール大国ブラジルを象徴するリベロであり、その存在に憧れを抱く選手も多い。現在、男子日本代表で活躍が期待されるリベロ、山本智大(堺ブレイザーズ)もその一人で、以前に憧れの選手として彼の名前を挙げたことがあった。  そのセルジーニョにとって、競技生活最大のハイライトは何と言っても2016年、リオデジャネイロオリンピックでの金メダルだろう。このとき、セルジーニョは「私にとって最後のオリンピック」と明言し、大会に臨んでいた。キャリアにおいては2004年のアテネオリンピックで金メダルを獲得、2008年の北京大会、2012年のロンドン大会で銀メダルを手にしていたが、集大成となる舞台で、それも母国の前での優勝は格別そのもの。自身も大会MVPに選ばれ、表彰台では大粒の涙を流すとともに、仲間からは胴上げの祝福を受けた。  コート上ではポジション柄、体を投げ出し、這いつくばってでもボールを拾い上げる“ダーティーワーク”(汚れ仕事)をいとわなかった。その一方で、コートを離れれば、陽気に振る舞うあたりがセルジーニョの魅力。それはインタビューの節々からも見てとれ、リオデジャネイロオリンピックで優勝した直後には「今は家に帰りたいよ。子供を学校まで拾いに行って、友人の誕生日パーティーにも行かないと。それに母のチョコレートケーキも食べたいね」と言い、「この輝かしい時間が過ぎれば、自分はふつうの人間さ」と答えている。  そしてリオデジャネイロオリンピックが終わってまもなく催された、代表チームによる送別試合でも「オリンピックが終わって、この競技から離れる方法をずっと探っていたんだ。周りがそうはさせてくれなかったけれど」と冗談を飛ばし、「幸せそのものでした。すべてのディグ、すべてのサーブレシーブ、すべての旅、すべての大会、そして勝ち負け-。それらがみな、価値あるものでした」と代表で過ごした期間を振り返ったという。

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