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マスク開発過熱 北陸の繊維メーカー ハイテク、デザイン性…

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北國新聞社

 北陸の繊維メーカーで、機能性やデザイン性を高めたマスク開発が過熱している。夏本番を前に熱中症対策で通気性を高めたり、長時間着用による肌荒れを防ぐ素材を使ったりして違いを打ち出し、想定の10倍以上を売り上げる企業もある。ただ、一時は店頭から消えたマスクも徐々に並び始め、メーカーからは「『マスクバブル』も終わりそうだ」と供給過剰を心配する声も聞かれた。

 「マスク不足を受けて急ピッチで開発した。今年度は10億円の販売を目指す」。29日、本格的にマスク事業に乗りだす小松マテーレ(能美市)の中山大輔専務はウェブ会見で強調した。

 小松マテーレは同日、接触冷感や消臭、抗菌などの特徴を備えたマスク「ダントツマスクール」を発表した。夏に着用することを想定し、マスク内の湿気を放出する機能がある。同社によると、不織布マスクと比べて温度の上昇を3度ほど抑えることができる。50回洗って使える。

 マスクは6月3日に発売し、月10万枚の生産を見込む。すでに発売しているインナーと組み合わせることで効果が高まることもアピール。同社はこの技術を応用し、カーテンやシーツなど幅広い用途で展開を進める計画で、中山専務は「衣料品向けが厳しい状況の中で新たなビジネスモデルとして確立したい」と話した。

 ほかの繊維メーカーもマスク開発を進めている。

 カジグループ(金沢市)は、長時間の着用による熱中症や肌荒れなどを軽減させる効果が期待できる「みんなの夏マスク」を開発した。肌に接する生地には表面が滑らかな「長繊維」を使い、マスク内にこもった熱を吸収する「キシリトール加工」を施した。

 同社によると、22日から予約受け付けを始めたところ、想定を超える反響で、生産計画を月4万~5万枚から7万~8万枚に引き上げた。梶政隆社長は29日、金沢市森本小と、まどかこども園(同市)にマスク計830枚を寄付した。

 丸井織物(中能登町)は肌に触れると冷たく感じる素材を使った「ひんやり夏用マスク」を3月に発売し、約10万枚を販売した。同社の担当者は「暑さが本格化する時期に、さらに冷感を強めた製品の発売を予定している」と述べた。