【Japan Data】コロナで運動しなくなった―笹川スポーツ財団調査 : 第3波で一段と注意深く #コロナとどう暮らす
新型コロナの感染拡大以降、全国のスポーツ施設は消毒・換気の徹底や、利用人数制限などクラスター対策に追われている。それでも、「なんとなく不安」で利用を見合わせる人や、「運動中にマスクをするのはつらい」という人も多いのでは? コロナで運動習慣にも変化が表れている。
新型コロナウイルスの感染拡大で、3密回避や外出自粛が求められるようになったことが、運動の習慣にも影響を与えていることが笹川スポーツ財団の調査で明らかになった。
コロナ拡大前の「2019年2月からの1年間」と、拡大後の「2020年2月からの1年間」の種目別スポーツ実施状況について18歳から79歳までの全国の男女5000人を調査。トップ10の種目を比べると、ほぼ横ばいだったウォーキング以外の9種目で実施率が低下していた。一方で、「運動はしていない」人は45.7%から3.9ポイントアップの49.6%となった。
運動をする際に気を付けていることについて尋ねたところ、「3つの密(密閉・密集・密接)の条件が揃う場所では運動・スポーツをしないようにする」が64.5%と最も高く、「マスク着用や咳エチケットに配慮」49.8%、「人と人との間隔を意識」45.5%が続いた。「3密回避」は20年10月の調査時よりも16.5ポイントアップするなど、第3波が本格化した昨年秋以降、一段と注意深くなっていることが読み取れる。 男女別では、「マスク着用や咳エチケットに配慮」は男性44.7%に対して女性は56.0%となるなど、ほとんどの項目で女性の方が感染対策を意識している割合が高かった。