後継者不足で…町のお店消える?半数が「後継ぎナシ」も“脱ファミリー化”で改善 マッチングの効果は【#みんなのギモン】
■日本政策金融公庫が仲介…成果は?
小野解説委員 「外の人を募集して経営を任せるケースでは、官民挙げて『後継者マッチング』の取り組みを進めています。日本政策金融公庫などが後継者探しを仲介します。同公庫では2019年度から始めて今年の8月までに249件成約したそうです」 「一昨年からは企業やお店が水面下でやらずに、実名を公表する『オープンネーム』という方法でも行っています。名前も全てオープンにした方が多くの情報を提供できる、事業を引き継ぐのもスムーズにいくというメリットがあるそうです」
■マッチングイベントで問い合わせも
小野解説委員 「今年9月のマッチングイベントに(中華料理店の後継者を探す)長谷川さんが参加していました。『(求めるのは)地域密着に対しての情熱があるかどうか』と語りました。イベントをきっかけに、長谷川さんのもとに関心のある人から問い合わせがあったそうです」 「長谷川さんは取材に、『お客様や常連さんがいますから、やはり中華をこのままやってもらえればありがたい』と言います。詳しい話を聞きたいという人も出てきたそうで、いい方向に進むといいですよね」 小野解説委員 「こうしたオープンネームでのマッチングで、ホテルや中古車販売店などで実際にマッチングが決まって事業を引き継いだということがあるそうです」 刈川くるみキャスター 「(長谷川さんから)情熱というお言葉もあったように、同じ思いを持った方がつながれる取り組みは進んでほしいですね」 小野解説委員 「民間企業もマッチングに取り組んでいます。後継者に来てもらうために、業種や会社自体の魅力を広く知ってもらう取り組みもしています。マッチングの動きが活発になるといいと思います」 (2024年11月22日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
【みんなのギモン】 身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)