後継者不足で…町のお店消える?半数が「後継ぎナシ」も“脱ファミリー化”で改善 マッチングの効果は【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
店主の高齢化などで後を継ぐ人が見つからず、地域で親しまれた店や企業が廃業するケースが後を絶ちません。家族以外から適任者を探す、官民挙げたマッチングが進むなどして後継者の不在率は5年前より改善傾向にありますが、なお約半数に上る状況です。 そこで今回の#みんなのギモンでは、「後継者不足で…町のお店消える?」をテーマに解説します。
■後継者難で倒産 1~10月で455件
小野高弘・日本テレビ解説委員 「あの味大好きでよく通ったなあ、というお店。久しぶりにまた味わいたいなと思って行ってみたらひっそりと店が閉じられていた…。そんな経験ありませんか?帝国データバンクが22日、気になる数字を発表しました」 「全国約27万社を対象にした調査で、後継者不在率が52.1%(全国・全業種平均)でした。10の会社があれば5つで、後を継ぐ人がいない。さらに、後継者難で倒産したのは今年1月~10月で455件ありました。単純計算で毎日1件以上倒産していることになります」 森圭介アナウンサー 「経営的に苦しいというよりは後継者がいないので、泣く泣く倒産したということですよね。後継者問題で困っている店や会社は多いです。そこで記者が取材に赴きました」
■地元に25年以上愛される中華料理店
小野解説委員 「群馬・前橋市で中華料理店『チャイニーズダイニング天壇』を営む、長谷川弘之さん(73)です。看板メニューは海鮮おこげ。最初はサクサク、あんを掛けたら食感が変わっておいしかったそうです。メニューは150種類以上あり、地元に25年以上愛されてきました」 「常連客からは『10年以上(通っている)』『もっとだよね?』『中華を食べる時に、この店がいいねと。地域にとって慣れ親しんだ味の中華のお店』という声が聞かれました。長谷川さんも2年ほど前から後継者探しに苦労しているといいます」 長谷川さん 「60代はあまり先のことは考えてなかったんですよ。だけどあっちが痛い、こっちが痛いとなってくると、『このままやっていけるのだろうか』と。身内の者とか色々相談したんですけど、『後継ぎ俺がやってみる』という人は誰もいなかったです」