【中継録画】都知事選・鳥越俊太郎氏の事務所から生中継
31日投開票の東京都知事選に立候補した鳥越俊太郎候補の事務所から動画とテキストで中継します。 【中継録画】都知事選・小池百合子氏の事務所から生中継 午後8:00 都内港区の700平方メートルを超える広々とした選挙事務所に100人以上の報道陣が詰めかけている。 事務所内にはステージが設置され、その前にはパイプ椅子が約50席用意され、「鳥越さんありがとう」と書かれた紙を持った支援者や推薦を出している民進党や共産党の幹部が着席。その周りをテレビカメラや記者が取り囲むように陣取り、支援者や報道陣もステージ横のテレビに注視してたが、小池百合子元防衛相の当選確実の報を受け、支援者からは「あぁー」という落胆した声が漏れた。 午後8:10頃 小池氏の喜びの声がテレビで報じられるのを、松原仁・民進都連会長や小池晃書記局長ら支援者がじっと見つめている。鳥越俊太郎氏本人はまだ姿を見せていない。 午後8:15 司会者が「あと5分ぐらいで鳥越氏が来場する」とアナウンス。テレビには小池氏のバンザイが映る。 午後8:20頃 鳥越氏が到着。会場が拍手に包まれる。 鳥越氏「初めての選挙戦だった。終わって正直ほっとしている。多くの皆さんに支援していただき、色んな街頭演説の会場でもあふれるくらいの人に集まっていただき、本当に私は心から感謝している。先ほど、NHKで速報が流れたようですので、間違いなく敗戦の弁を述べなければならない。 準備不足ももちろんあったし、選挙戦中には事実無根の報道をされて、週刊誌の選挙妨害に近い形で、そういう影響もあったと思うが、基本的には私の力不足。力が及ばなかったことがおそらくこの結果につながっている。期待を寄せていただいた多くの都民のみなさん、一緒に戦っていただいた皆さんには心から申し訳ないという気持ちを率直に述べさせていただきたい。本当にありがとうございました」。 午後8:25頃 松原仁・民進都連会長が登壇。鳥越氏と固く握手した後、マイクを握った。 松原氏「この17日間、多くの都民の皆様とともに鳥越俊太郎さんを先頭にして都政を刷新しようという思いで戦ってきた。残念ながら都知事選挙で当選することができなかったが、この間に本当にたくさんの都民の皆さん、民進党、共産党、社民党、生活の党の関係者、生活ネットの皆さん、多くの市民団体の皆さんの熱い思いを込めたご支援に心より感謝を申し上げたい。しかしながら私も推薦した政党の一員として、鳥越俊太郎さんを都政の舞台に送り届けることができなかったことに対して心よりお詫びを申し上げる。私は鳥越さんが訴えた聞く耳を持つ都政、そして住んでよし働いてよし環境によしの都政、現地現場からの発想を大切にする都政、いずれも今の都政に求められている大きな命題である。そのことを鳥越さんがまさに結集軸になってこの17日間の戦いで先頭に立って戦い続けていただいたこと、強いチャレンジャーとしての精神に心より敬意を申し上げたい。本当にありがとうございました。 短い期間ではありましたが、多くの都民の皆さん、関係の皆さん、市民団体の皆さんが鳥越俊太郎さんの周りに集まり、東京の各地域で訴えを聞いていただき、運動を情熱を込めて盛り上げていただいたこと、本当に素晴らしい選挙だったと思っている。改めて感謝を申し上げる。本当にありがとうございました。鳥越俊太郎さんとともに戦った17日間の我々の記憶、今回は残念だったが、我々は鳥越さんが都知事選で訴えた思いを胸に秘めて、都政の活性化のために断固として戦い続けることをお互い誓いあおうではありませんか。この戦いに参加して暑い夏の中、雨の中、応援をしていただいた多くの皆さん、そして候補に感謝を申し上げながら私のあいさつとしたい」。 午後8時30頃 鳥越氏が記者の質問に答える。 Q野党4党の枠組みについて 「参議院選挙のときから思っていたが、今、日本の与党・自民公明という勢力に対抗するには野党が一つにまとまらないととずっと思っていた。参院選で11勝、大分なんかはよかったが、野党がばらばらに戦っていたら勝利はなかった。引き続き都知事選でも野党4党、市民連合、生活者ネットのみなさんと共闘することで、結果的にはこういう結果だが十分な戦いができた。最後の最後は私の力不足で、力及ばずで、みなさんのご期待に添えなかったが、野党4党は絶対に今後も必要である。次の衆院選では野党4党で統一して戦っていただきたい。これは戦ってみたうえでの要望です」 Qほっとしたという発言があったが選挙戦を振り返って 「最初は準備不足で大変だったが、徐々にキャッチアップして、出馬会見した日から19、20日くらいあったが、それなりに走り抜けて生まれて初めての経験した。これは本当に得難い経験で私の残りの人生に活かしていきたい。手応えはあった。私は十分に戦い、みなさんに戦ってもらったし、私も戦ったことには何の後悔もない」 Q週刊誌報道、影響したか 「影響あったかどうかは、測るものさしがないのでわかりませんが、推測するに多少はあった。法的な措置をとっているのでくどくど述べるつもりはないが、なかったといえば嘘、あったと思う」 Q今後はどう都政に関わるか 「一都民として都政については得難い経験したので報道の現場の人間として行方を見守りたい。チェックすべきところはチェックしていきたい。これで終わったから都政は関係ないということはないと思っている」 Q準備不足というのは何が足りなかったか 「最初は参院選の開票を見て決めたのでその時点では都政については政策的な用意もありません。これは正直なところです。そういう意味では準備不足だった。数日のうちに政策的に公約を発表したし、心のなかに期するものがあった。次第にそれは解消されたと思っている。皆さんが街頭演説聞かれてもそう思ったと思う。最初と最後ではおそらくだいぶ違ったと思う」(笑いが起き、自身も笑みがこぼれた) Q新しい都知事に期待すること 「小池さんが当確出ている。小池さんにはお祝いの言葉を述べたい。都知事になられたら選挙中に述べていた公約をきちっと実行していただきたい。というのが一つ。特に待機児童、待機高齢者・介護の問題、こういう点についてはちゃんとした効果のある都政を行っていただきたい。やっていただかないと私たちはまた声を上げることになる。どうしても脳裏から離れないことがある。雑誌の中で核武装の選択肢は十分にありえると述べられていたことだ。これについては本当に今でも怒りの気持ちで、核武装あり得るというような人が都知事になっていいのかと思っている。この辺は都知事になられた後の言動には注意を払っていきたい、監視をしていきたいと思っている」 Q宇都宮さんの政策いかせたか。応援は実現しなかったが 「率直に言って宇都宮さんと一緒に行動できなかったことは残念。政策的には宇都宮さんとお話してきた中でできるだけ反映させてきたつもりです。具体的にいうとこれはどうなのかということがあるかもしれないが、私としては宇都宮さんの心はちゃんと受け止めて平和と憲法を守る、非核都市宣言、原発ゼロというのは宇都宮さんと全く変わらない立場だと思う」 午後8時40頃 会見を終え、鳥越氏が退室。フラッシュが一斉にたかれた。会見終盤には笑みを見せた場面もあったが、終始厳しい表情でうつむき気味だった。
<事務所ドキュメント>
※午後8時の投開票と同時に事務所の様子をテキストで速報します。