待望の初勝利まであと一歩…!萩原聖人、アガリ5回もトップ届かず「僕が弱いんです」/麻雀・Mリーグ
決して諦めることなく、最後まで初勝利への可能性を追求した。それでもわずかにトップには手が届かなかった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」12月17日の第2試合、自身13試合目の出場となったTEAM雷電・萩原聖人(連盟)は5回のアガリを決めながらも2着に惜敗。試合後には「ツキがないとかじゃなくて、僕が弱いんです。でも前向きですから」とコメントしたことが解説の土田浩翔(最高位戦)から明かされた。 【動画】初勝利まであと一歩だったオーラスのアガリ(3時間25分ごろ~) 今期は開幕から勝利に見放され、全30選手中最下位と苦しい戦いが続いている萩原。直近の試合ではシーズン序盤に目立ったミスや放銃は明らかに減っているものの、不運な親被りの連続などもあり、いまだ初勝利には至っていない。Mリーグを代表する人気選手の復活を多くのファンが待ち望む中、東1局にリーチ・ツモ・白・赤・裏ドラの8000点、続く東2局にもタンヤオ・赤の3900点と、絶好のスタートダッシュを決めた萩原。否が応でも初勝利への期待が高まったが、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)も2連続アガリで猛追。対局は2人のマッチレースという雰囲気で南場に突入する。 南1局1本場に親の松本が満貫をアガりトップ目に立つも、この時点で2着目の萩原との差は7000点。続く2本場、8索待ちで三色同順・赤2・ドラの満貫手をテンパイしていた萩原は、待ちをドラの9索単騎に変更できる9筒を終盤にツモりしばし小考。8索待ち続行としたものの、最終ツモはあまりにも残酷な裏目の9索だった。このアガリを逃したことで松本の親番が続いた南1局3本場。松本の4巡目リーチに安牌が尽きた萩原は、暗刻崩しの一万を討ち取られて痛恨の1万2000点(+900点)を放銃。点差は3万点以上となり、ファンの間にも「これは痛い」「いや無理やろ……」「運が悪いとしか言えない」と諦めムードが漂った。 しかしなおも萩原はトップへの細い糸を手繰り寄せるようにアガリを重ね、EX風林火山・勝又健志(連盟)の連荘で長引いたオーラスには倍満ツモという逆転条件を満たすため高打点の手作りを徹底。南4局4本場には、ツモればリーチ・ツモ・三暗刻・西の満貫、裏ドラが3枚乗れば倍満という大逆転の可能性を秘めたテンパイまでこぎつけた。 終盤にツモアガリを決めた萩原だったが、無情にも裏ドラは乗らず、8000点(+1200点、供託1000点)の素点回復で4万点超の2着フィニッシュとなった。最後まで最善を尽くした戦いぶりに、視聴者からは「ナイスファイト!」「カッコ良かった!」「惜しかったなあ」「めっちゃいい試合だった!」とねぎらいのコメントが殺到。解説の土田も「雷電にとって大きなアガリになりました。萩原にとっても次につながるオーラスだったと思います」と高く評価した。 また試合後の勝利者インタビューの裏で萩原に話を聞いた土田は、「ベストを尽くして、それなりにアガれて、それでもトップが来なかった。これはツキがないとかじゃなくて、僕が弱いんです。でも前向きですから」という本人のコメントを紹介。その清々しい口ぶりと充実した対局内容から復調気配を感じたようで、あらためて「次はトップがかなり近づくんじゃないかと思います」と期待を寄せていた。 ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)