メジャー断念で…国内移籍を選んだFA戦士(2)MLB初の"日本人捕手”になれた…?
MLBでは、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が球界を席巻。NPBからも毎シーズンのように海を渡っており、今季も佐々木朗希、小笠原慎之介、菅野智之らがMLB挑戦を決断している。一方で、FA権を行使してメジャー挑戦を目指したが、断念した選手もいる。ここでは、最終的に国内球団への移籍を決断した選手を紹介したい。
中嶋聡
・投打:右投右打 ・身長/体重:182cm/82kg ・生年月日:1969年3月27日 ・経歴:鷹巣農林高 ・ドラフト:1986年ドラフト3位 持ち前の強肩はメジャークラスと称賛されていた中嶋聡。日本人捕手として初めてメジャー移籍を目指したが、好条件を得られず国内移籍となった。 1986年ドラフト3位で阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)に入団。高卒3年目の1989年にゴールデングラブ賞を獲得すると、翌1990年には2桁本塁打をマーク。1995年には攻守に渡る活躍を見せ、ベストナインに輝いた。 1997年オフにメジャーリーグへの挑戦を目指し、FA権を行使。アナハイム・エンゼルス(現ロサンゼルス)の入団テストを受けたが、メジャー契約を得られず移籍を断念。最終的に獲得に乗り出していた西武ライオンズに移籍した。 西武で5年間プレーした後、横浜ベイスターズを経て、2004年から北海道日本ハムファイターズに加入。ベテラン捕手としてチームに重宝され、2007年からはコーチの役割も兼任。NPB最長となる29年間の現役生活を全うした。 現在はオリックス・バファローズの監督を務め、チームをリーグ3連覇に導くなど、名将としての地位を着実に築いている。
ベースボールチャンネル編集部