小池都知事が記者会見9月25日(全文1)新型コロナに打ち勝つための組織
検査拡大についての検討状況を教えて
時事通信:では2点目です。先ほど大阪府の吉村知事が、府内のコロナ検査可能件数を、来年1月までに現在の6倍近い2万件に引き上げるという方針を示しました。都は10月までに1万件を目標としていますが、現状と今後の検査拡大について検討状況を教えていただければと思います。 小池:以前から申し上げておりますように、現在の能力というのは、1日8,600件、こちらのほうを1万件にまで伸ばしていくということで、随時進めているところであります。また、今、島に渡る方には前もって抗原検査を受けていただいたりいたしておりますし、これから高齢者等の施設を対象とした形での、これ、スクリーニング検査と呼んでいますけれども、島もそうですけれども、こちらのほうも行っている。 ただ、そのスクリーニング検査のときにまず受けていただいて、その上で、スクリーニングした上でPCR検査を受ける方は受けていただくというような構えで進めております。早期検査、早期治療というのが、この何カ月間にわたってのコロナとの戦いの中で得てきたさまざまな知見の1つでもあります。そういう意味で検査を確実に増やしていくというのも大切なことであり、取り組みは進めていくべきだと思います。 一方でいろいろと、制度面などでも見直し等も行われるということでもあります。これら体制をどのように整えていくのか、検査をしたあとの体制をどうするのか、保健所の負担をどうするのか、病院、自宅、そして療養所、ホテルなど、そういったところの整理も同時に進めていかなければならないということかと思っております。
事業所での感染拡大防止のため何が必要か
時事通信:最後3点目です。江戸川区の食品工場でコロナの集団感染が発生したということについてお聞きします。きのうまでに従業員78人の感染が確認されました。最初の感染確認から2週間ほど経過しており、この間に感染が拡大した可能性があります。事業所での感染に対する保健所の初動体制などについて、お考えがあれば教えてください。 小池:まず78人、これまでの累計で78名の陽性者を出したという、そのクラスター事業所でありますけれども、昨日発表分が39人、それから今、これからもその結果が出てくるのがまだ何十人かいらっしゃるかと思います。 これまでも繰り返し申し上げてきたわけですけれども、感染拡大防止のための、このガイドラインの順守が何よりも必要ということをあらためて皆さんにお伝えしていきたいと思います。 それから、詳細な情報は聞いておりませんけれども、やはり一般的に事業所そのものっていうか、ラインでの感染なのか、それとも着替えたりお昼ご飯を食べたりとか、控室とでもいうんでしょうか、そういったところでかえって広がるということも聞いております。よって、気を付ける場所っていうのはむしろ気が緩むようなところが多いのではないかという、これは一般的な話ですけれども、そういったこともこれからもお気を付けいただきたいと思います。 それから調子が悪いなと思ったら、できるだけ早く検査を受けていただくのが、先ほどの早期検査、早期治療であったり、早期対応ということにつながるかと思います。 時事通信:ありがとうございます。ではこれから各社の質問に移ります。ご質問をする際は手を挙げて、知事に指名を受けた上で社名と氏名を名乗った上で質問してください。ではお願いします。 【書き起こし】小池都知事が記者会見9月25日 全文2に続く