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佐藤康光九段、将棋界を引っ張るトップ棋士の魅力

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HOMINIS(ホミニス)

日本将棋連盟会長でありながら、現役A級棋士でもある佐藤康光九段。羽生善治九段、森内俊之九段、郷田真隆九段らと同世代で、20代前半からトップ棋士として活躍し、最強世代を形成してきた。 【写真を見る】日本将棋連盟会長としても活躍する佐藤康光九段 ■1987年にプロ入り、1993年に初のタイトルを獲得 佐藤は京都府出身で、奨励会も当初は関西で入会した。しかし2級時代に父親の転勤により関東に移籍。1987年に17歳でプロ入り後、順調に活躍を重ねる。初タイトル戦は1990年、20歳で谷川浩司王位(当時)に挑戦したが3勝4敗のフルセットで惜敗。初のタイトルは93年で、羽生善治竜王(当時)を破り、最強の相手からビッグタイトルを獲得した。その後、98年に谷川から名人を奪取、翌1999年も谷川のリターンマッチをいずれもフルセットで制した。 2006年には大活躍し、タイトル戦5連続挑戦の快挙を成し遂げる。連続挑戦直前の棋聖戦防衛戦では5連覇を果たし、永世棋聖の資格(史上5人目)を得た。2017年には会長就任直後にNHK杯(第66回)で優勝(3度目)を飾った。現在のところタイトル獲得13期で歴代7位だ。 ■プレイヤーとして、日本将棋連盟会長として活躍中 若手のころは深い研究に裏付けされた本格派の居飛車党だったが、30代半ばごろに大きく棋風を改革。力戦派の居飛車や、角交換振り飛車を多く採用するようになった。康光流の作戦は玉の薄さや形の乱れることをものともしない力強い指し回しで、佐藤以外には指しこなすのが難しいとも言われている。 パワフルな終盤力は健在で、1分将棋になることも恐れない。序盤早々の顔面受け▲5七玉や、三段ロケット△9四香打など、将棋ファンなら符号だけでどの対局か思い浮かべられるほどインパクトのある手をタイトル戦でも指している。強さだけではなく、華も持ち合わせるトップ棋士だ。 将棋の対局は2人の人間が向かい合い、共通の道具(駒)を使う競技の性質上、今回の新型コロナウイルス拡大による緊急事態宣言下では佐藤も日本将棋連盟会長として難しい判断を迫られた。タイトル戦の延期、一部棋戦の中止など前代未聞の事態ともなったが、そんな中でもインターネットを通じたイベントなどを打ち出し、自身も対局者として出演して将棋ファンを楽しませている。 佐藤は昨年50歳を迎えた。A級順位戦では谷川浩司九段が2014年度に陥落してから最年長の状態が続いているが、前期も勝ち越しを決めた。会長として多忙な日々を極めているが、現在もプレイヤーとしての戦いは続いている。佐藤康光の魅力ある将棋に注目だ。 文=渡部壮大

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