小田急、新松田駅で扉に乗客挟んだまま15メートル走行 70代の男性がけが 「目視の安全確認が不足」
10日午後6時ごろ、神奈川県松田町松田惣領の小田急線新松田駅で、同駅始発の小田原行き各駅停車に乗り込もうとした70代男性の指が扉に挟まれ、そのまま電車が発進した。電車は約15メートル走って停車したが、男性はホームで転倒して顔にけがを負った。 小田急電鉄によると、車掌は目視でホーム上の安全を確認し、開閉状況を示すランプでも扉が閉まっていることを確認したとしていた。だが発車後に電車付近に人影を認識し、運転士もランプで扉が開いていることに気付いたため緊急停止した。同社は発生原因について、「車掌の目視によるホーム上の安全確認が不足していた」と説明している。 この事故で秦野─小田原間の上下線が約1時間にわたり運転を見合わせ、約5600人に影響した。
神奈川新聞社