【マイルCS】グランアレグリアの不安材料は1つだけ 勝ち馬に必要な3つの条件
“聖剣”の3連覇を阻んだのは
2005年11月20日。第22回マイルチャンピオンシップ。主役はJRA史上初の同一GI3連覇を目指すデュランダル。その年、蹄葉炎を発症しながら奇跡の復活を遂げターフに戻ってきた。しかしこのレースを制したのはハットトリックだった。追い込んでくる青鹿毛の馬体の美しさと躍動感は見る者の目をくぎつけにした。 【マイルチャンピオンシップ 2020予想】京大・東大式!グランアレグリア、インディチャンプ軽視!不安要素とは? 本当に極端な成績の馬で、このレースを迎えるまで末脚がハマれば上がり最速で[6-0-0-1]、気分が乗らなければ一切脚を使わず[0-0-0-4]。今でこそ馬主のキャロットファームの勝負服は重賞で当たり前になったが、実はこの馬が重賞制覇第一号。クラブの礎を築いた。
今年の舞台は「阪神マイル」コース形態に注意
今年は京都競馬場の改修で「阪神競馬場」で行われる。特徴は差しが決まりやすいこと。スタートしてから3コーナーまで約450m。ゆったりとした流れから瞬発力勝負になりやすい。しかし、ゴール手前に約1.8mの急坂が待ち構えている事で、後ろの馬でも届く。当該コースでの好走歴がある馬はチェックしておきたい。
平均配当は馬連4529円、3連単は11万円超
近10年間の1番人気の成績は[0-3-2-5]とまさかの勝率0%で、最後に勝ったのは2009年のカンパニーまで遡る。近20年に範囲を広げても[4-5-2-9]、勝率20%、複勝率55%となっている。1番人気でも過信は禁物だ。 3連単は10万円を大きく超える配当が3回もあるので平均は高くなったが、2桁人気で馬券に絡んだのは2010年エーシンフォワード(13番人気1着)と2011年フィフスペトル(11番人気2着)の2頭のみ。極端な穴狙いは避け、BOXやマルチ馬券で高配当を狙いたい。
多種多様なローテーション
過去10年間では富士S[3-4-1-43]が最多勝だが、勝率に直すと5.9%しかない。以下、毎日王冠[2-0-2-18]、スワンS[1-4-1-33]、天皇賞秋[1-1-2-12]、スプリンターズS[1-1-0-6]と続き、京都大賞典、安田記念から1頭ずつの勝ち馬がでている。GII以上のレースであればローテーションはそこまで気にしなくてよさそうだ。注意したいのはマイル成績。過去に連対した20頭中19頭はマイル戦での勝ち鞍があった。