菅田将暉と門脇麦の心振るわせる演技に涙、「ライカさん」がトレンド入り<ミステリと言う勿れ>
菅田将暉主演のドラマ「ミステリと言う勿れ」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)の第10話が3月14日に放送。整(菅田)とライカ(門脇麦)の切ない別れが涙を誘った。(以下、ネタバレがあります) 【写真を見る】たこ焼きを仲良く食べる菅田将暉“整”と門脇麦“ライカ” ■整がライカと初詣に出かける 同ドラマは、累計発行部数1300万部を突破した田村由美による同名コミックが原作。天然パーマがトレードマークの主人公・久能整(よみ:くのうととのう)が、淡々と自身の見解を述べるだけで難事件や人の心の闇を解きほぐしていく、新感覚ミステリーとなる。 第10話は、原作ファンの間では「焼肉回」と呼ばれるエピソードを主体に、整とライカのストーリーが展開した。 ライカと初詣に出かけることになった整。帰りにライカのリクエストで夜中にも関わらず開いていた焼肉店へ入ると、実はそこでは事件が起きていて、2人は店員・沙也加(志田未来)のSOSに気付いて助けた。 ■ライカと整に共通する“痛み” そんななか、ライカは、自分はこれまで整に妹だと話していた千夜子が生み出した別人格の一人だと告白。千夜子は父親から虐待を受け、解離性同一性障害を発症していたのだった。 「私は千夜子の痛みを引き受けるためだけに生まれてきたんだ」と言ったライカ。病院に入院し、他の人格が統合されていき、千夜子に回復の兆しが見えたことで、やがて自分も消えることに。「春にはいない」と言っていたのは、そういうことだったのだ。 何も感じないようにと生み出された人格のライカだったが、それでも整と出会って、楽しい、うれしいという感情を知った。しかし、自分が居続けることは千夜子の幸せにはならず、この初詣が整と会う最後の機会と決めていた。 ライカの願いのために受け入れる整。そしてトレードマークの一つであるマフラーを外し、胸の傷を見せて「この傷は、ライカさんの傷と同じ痛みです」と明かした。 整がこれはデートなのか、ライカと自分がカップルに見えているのではと思うも、すぐに否定して、あたふたする様子はかわいかった。それだけに、この別れは切な過ぎた。 ■「自分を知る旅」 消えゆくライカを真っすぐに、丁寧に演じた門脇。別れを受け止める整を、涙をこらえる瞳で感情をめいっぱい表現した菅田。本作はゲストを含めた俳優陣の名演技が続いているが、今回も視聴者から2人の演技に感嘆の声が上がった。 そして、本作はハッとさせられる言葉も多い。今回は、ライカとの別れを経験した整に対して、恩師の天達(鈴木浩介)がかけた言葉が注目された。 「人に会い、人を知りなさい。それは自分を知る旅だよ」 整にとって大きな経験となったライカとの出会いと別れ。Twitterのトレンドには、タイトルのほか「ライカさん」がTOP10入りする反響となった。 次回、第11話は3月21日(月)に放送。予告に、第2話と第3話のエピソードで登場した我路(永山瑛太)の姿があり、期待が高まっている。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部