「めんどくさい」しか言わないわが子…どうしたらいい? すぐ行動できるようになる4つのコツを伝授!
■「めんどくさい」=脳の負担。負担を減らしてあげよう! 子どもの脳の負担を軽くするには、どうしたらいい? 菅原さんに聞いた、4つの工夫をご紹介します。 負担1)見通しが立たない→「下見」をする 脳は、次にどんな作業をするのかわかりにくいと負担がかかります。「一つの行動が終わったら、次に作業をする場所に行って、どんな作業をするのか脳に『下見』をさせましょう。これだけで、見通しが立ってグンと着手しやすくなるのです」 負担2)新しいこと→自動化する 脳は、とにかく「新しい」ことを避けようとするもの。「そこで、脳は状況に合わせた一連の行動パターンを自動化します。これが“習慣”。こうしてエネルギーの消費を抑えるのです。しかし、望ましくない行動も勝手に自動化してしまいます。自分にとって望ましい行動を、脳に自動化させるように仕向けましょう」 負担3)行動の切り替え→生活の流れを見直す 作業の順番を記憶するのも、脳の特徴。そのため、一つの作業が滞ると、その後の作業はすべて遅れてしまいます。「滞りがちな作業をすんなりできる作業の後につなげると、子どもにラクな流れができます」 負担4)一度にたくさんのことをやる→ひとつずつやる やることが山積みの時こそ、脳に見せる課題はひとつずつ。結果、確実に完了できます。 (取材・文/AERA with Kids編集部) 〇菅原洋平/作業療法士。国立病院機構で脳のリハビリテーションに従事。睡眠健康指導士として「ベスリクリニック」で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、全国で企業研修などを行う。 『10歳から育てるすぐやる行動力 科学的に考える後回しにしない方法』(えほんの杜)など著書多数。
AERA with Kids編集部