「めんどくさい」しか言わないわが子…どうしたらいい? すぐ行動できるようになる4つのコツを伝授!
あれもこれも「めんどくさい」というわが子に、ため息が出てしまう時もありますよね。でも、子どもの「めんどくさい」発言は、実は「脳」のお疲れサインかも。脳に負担をかけずサクサク動けるようになるコツを、作業療法士の菅原洋平さんに聞きました。子育て情報誌「AERA with Kids2024秋号」(朝日新聞出版)からご紹介します。 【マンガ】スマホばかり見て勉強をしない高1の娘。何を見てるか聞くと、“意外”な答えが返ってきた!(全10枚) ■「めんどくさい」は悪者ではありません 宿題や片づけを前に、子どもが「めんどくさい」となかなか手をつけない場面はよくあるものです。「大人にもこういうときはありますよね。子どもと大人の『めんどくさい』は、基本的には同じものなのです」と話すのは、脳のリハビリテーションを専門とする作業療法士、菅原洋平さんです。 「勘違いしがちですが、『めんどくさい』は、なまけているとか、やる気がないというわけではなく、“脳発信”なのです」 確かに、大人も「めんどくさい」ときは決してやる気がないわけではなく、「わかっているけれど、なかなか行動に移せない」……そんな感じではないでしょうか。 「脳には、苦手とすることがいくつかあります。その負担が『めんどくさい』ということばに置き換わるイメージです。脳に負担がかかっていることを教えてくれるサインだととらえると、『めんどくさい』は決して悪者ではないのです」 ■生活の見直しや工夫で脳の負担を軽くしよう また、子どもの場合、大人と比べてあらゆる経験や記憶が少ないことも「めんどくさい」につながりやすいといいます。 「経験や記憶は、行動を切り替える材料になります。でも、子どもはまだその“蓄積”が少ないので、切り替えがなかなかスムーズにいかないのです」 そもそも、子どもは今、絶賛「めんどくさい」を獲得中。 「小学生くらいなら『こういう感覚が“めんどくさい”ということなんだな』と、少しずつ理解している時期だと思います。大人から『やる気がない』と言われても、『そういうのとは違うんだけどな……』と違和感を覚えているかもしれませんね」 脳の負担は、生活スタイルの見直しやちょっとした工夫で軽くできます。さらに、脳のしくみを活用すれば、ストレスなく「すぐ行動」できるようにもなるそう。