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ユースケ・サンタマリア演じる朝倉義景の実像と信長の弟殺し、今度は美濃の霊水か!【麒麟がくる 満喫リポート】

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サライ.jp

斎藤道三(演・本木雅弘)が敗死し、叔父の光安(演・西村まさ彦)も討ち死に。越前に逃れた光秀(演・長谷川博己)に大きな転機が訪れた。結果的に光秀飛躍の地となる越前からも目が離せない。 * * * ライターI(以下I): 伊呂波太夫(演・尾野真千子)の伝手を辿って光秀が越前に逃れました。越前の朝倉家を頼ったわけですが、朝倉氏といえば、5代100年にわたって越前を治めた大大名です。 編集者A(以下A):越前のもともとの守護は斯波氏です。尾張守護の斯波氏と同じです。もともと越前劔神社の神官だった織田氏が尾張に行くのは、斯波氏が尾張の守護も兼任するようになったからです。 I:朝倉氏当主の義景を演じるのは、ユースケ・サンタマリアさん。なんだかいい味を醸し出しています。 A:名門大名の当主ですが、貴族風に寄せた演出で、美濃の土岐氏、尾張の斯波氏同様、旧体制の象徴的な雰囲気を醸し出していますね。 I:織田信秀(演・高橋克典)は合戦に明け暮れる一方で、双六遊びに興じる様子が描写されていました。美濃の守護土岐頼芸(演・尾美としのり)は、鷹を愛し鷹画を描いていました。 A:土岐頼芸の鷹愛は史実ですしね。ただ、朝倉義景は信長などをはるかに凌ぐ存在だったということをしっかり押さえておきたいと思います。 I:その朝倉氏が本拠にしていたのが、一乗谷(福井市)。私のペンネームの由来となっている場所です。 A:一乗谷朝倉氏遺跡は、朝倉氏が織田信長に滅ぼされた後に放置された結果、土中に埋もれて田畑になっていました。それが見つかったのはなんと昭和42年。土地改良事業の際に発掘されたというものです。 I:約400年もの間、手つかずのまま眠っていたということで「日本のポンペイ」と称されたんですよね。歴史ロマンあふれる場所で、現在、当時の町並みが再現されていて見学することができます。発掘調査の成果などをもとに緻密に再現されていることから、復元ではなくて復原と言っています。朝倉氏館の庭園も出てきましたが、発掘されたものをしっかりと再現していて美術スタッフの仕事ぶりに感嘆させられました。 A:一乗谷の最盛期は京よりもにぎわっていたともいわれていますが、にぎやかな市の様子が『麒麟がくる』でも描写されていました。越前といえば越前蟹ですが、『麒麟がくる』でも越前の大蟹が登場していました。戦国時代にはすでに食されていたようですから、光秀も食べたかもしれませんね。そう思うと感慨深いです。 I: 越前蟹の解禁は毎年11月6日です。越前蟹と一乗谷。ぜひ実際に訪れて体験して欲しいですね。その頃にはコロナ禍が収束していることを願います。 A:さて、少し脱線しましたが、当時の朝倉氏は、美濃の土岐氏や尾張の斯波氏とは違って、力があったということを知って欲しかったからです。のらりくらりとした感じのある朝倉義景ですが、ひとかどの武将ですし、当時はまさに〈この一乗谷は安楽の地〉だったわけです。そこはしっかり強調しておきたいですね。 I:光秀ら一行に与えられたのはあばら家同然の家でした。〈人には浮き沈みがある。武士には勝ち負けがある。沈んだ時にどう生きるか。負けた時、どう耐えるのか。その者の値打ちを決める〉――。光秀が雌伏の時であることを象徴していますね。 A:斎藤道三と朝倉義景のキャラクターがあまりに異なるわけですが、義景に触れることによって光秀に自我が芽生えるのではないでしょうか。自分のことは自分で考えないと、といった感じで。 I: いずれにしても一乗谷が登場する越前編は注目ですね。ここから光秀が飛躍していくわけですから。どういう描かれ方をするのか注目です。菊丸が伊呂波太夫を見て、なんとなくぎこちない素振りで目を合わせようとしなかったのも気になります。

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