米スポーツ界を席巻する「トランプ・ダンス」…スター選手が続々と披露 「理由は言わなくても分かるはず」
<これまで選挙集会などでたびたびトランプが披露してきた特徴的なダンス。各競技のセレブレーションとしてこのダンスを取り入れるのがトレンドになっている>
ドナルド・トランプが米大統領選挙に勝利して以来、アメリカのさまざまな競技の選手たちが、重要なプレーを成功させたときの喜びを表現するセレブレーションとして、「トランプ・ダンス」を披露するようになった。競技の枠を超えたこのトレンドは、来年1月のトランプの大統領就任に向けて、これからさらに広がっていきそうな勢いを見せている。 【動画】米スポーツ界を席巻する「トランプ・ダンス」...スター選手たち、そしてトランプ本人のダンスの様子 トランプは長年にわたり、集会やイベントの場でたびたびダンスを披露してきた。腰を左右に振りながら同じリズムで腕を動かすという、支持者にはおなじみの動きだ。2月には、トランプの広報副部長が、第58回スーパーボウルの祝賀会で、チアリーダーや高校のマーチングバンドと踊るトランプの動画を共有している。 10月にペンシルベニア州オークスで開催されたタウンホールイベントでは、トランプが聴衆からの質問は受け付けないと言い出し、代わりに39分にわたって音楽を流した。トランプは突如として質疑応答はやめると決め、9曲の音楽を連続で流すように指示し、そして音楽に合わせて踊り始めた。ワシントンポストによれば、トランプが踊り始めると「一部の聴衆は退席し始めた」という。 そして今、複数のスポーツ選手が、重要なプレーを祝うため、トランプ・ダンスを披露し始めている。本誌はそれらをまとめてみた。 ジョン・ジョーンズ ジョン・ジョーンズは、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで11月16日夜に行われた総合格闘技団体「UFC」の試合で、スティーペ・ミオシッチに勝利した自分を祝福するため、「トランプ・ダンス」を披露した。そして、試合を見に来ていたトランプと握手し、観客が「USA!」と叫ぶなか、UFCのチャンピオンベルトをトランプに渡した。 スポーツや政治の解説を行うウェブサイト「アウトキック」の創設者であるクレイ・トラビスはXに、「ジョン・ジョーンズがUFCの試合で勝利し、トランプ・ダンスを踊った」と投稿している。 ブロック・バウアーズ NFL「ラスベガス・レイダース」のタイトエンドであるブロック・バウアーズは11月17日、19対34で敗れたマイアミでの試合で、タッチダウンを祝うため、トランプのように腕と腰を動かしてダンスした。 バウアーズは試合後、USAトゥデイに次のように語った。「皆がやっているのを見た。(16日)夜のUFCの試合では、ジョン・ジョーンズがやっていた。UFCを見るのが好きで、かっこいいと思った」 クリスチャン・プルシック サッカー米国男子代表チームのスターであるクリスチャン・プルシックは、フィールド上でトランプ・ダンスを披露したプロスポーツ選手の一人だ。11月18日夜、米国がジャマイカを4対2で下した試合で、プルシックが先制点を決めた後、プルシックとチームメートがトランプのように腕と腰を動かした。 スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」によれば、ゴール後の動きについて質問されたプルシックは「もちろん、あれはトランプ・ダンスだ」と答えている。「皆が踊っているダンスで、トランプが作ったものだ。面白いと思ったから踊ってみた」 プルシックはさらに続ける。「昨日、NFLで皆が踊っているのを見た。ジョン・ジョーンズも踊っていた。ただ楽しんでいるだけだ。なかなか楽しいダンスだと思う」 ニック・ボサ NFL「サンフランシスコ・49ers」のディフェンシブエンドであるニック・ボサは11月10日、フロリダ州タンパベイで行われた試合で、クォーターバックがパスする前にスクリメージラインの後ろでタックルするサックを決め、チームメートと祝福した。 サンフランシスコ・クロニクル(San Francisco Chronicle)によれば、ダンスのインスピレーションについて質問されたボサは、「その理由は言わなくても分かると思う。皆がそれを望んでいた。やるつもりはなかったのだが、皆に促された。やってみたら楽しかった」と語っている。 Xユーザーの@greg_price11がダンスの動画を投稿し、「ボサと49ersの面々が、サックを決めた後、トランプ・ダンスを披露した。NFLは、これについては彼に罰金を科すことはできない」と述べている。 この発言は、過去にボサがNFLのユニホーム装備規定違反で1万1255ドルの罰金を科されたことを指している。ボサは2023年10月、試合後のインタビューで、トランプ支持を表明するため、「MAGA(Make America Great Again:米国を再び偉大な国にしよう:トランプのスローガン)」と書かれた帽子をかぶって処罰された。 カルビン・リドリーとニック・ウェストブルック=イヒネ 「テネシー・タイタンズ」のワイドレシーバーであるカルビン・リドリーは、「ミネソタ・バイキングス」に13対23で敗れた試合の最中、チームメートのニック・ウェストブルック=イヒネと喜びを分かち合うため、2人でロボットのようなトランプ・ダンスを踊った。 ザダリアス・スミスとマルコム・ロドリゲス 「デトロイト・ライオンズ」のディフェンシブエンドであるザダリアス・スミスは11月17日、「ジャクソンビル・ジャガーズ」を52対6で下した試合の第4クオーターにサックを決めた後、ラインバッカーのマルコム・ロドリゲスと一緒に踊った。 (翻訳:ガリレオ)
ビリー・シュワブ・ダン