愛子さまはイギリスでの両陛下に「あ!お母さまも」と… 天皇ご一家が愛子さまの“3度目の外国訪問”を迎える日
愛子さまの英国短期留学への思い
愛子さまが英国留学なさったのは、2018年、学習院女子高等学校2年生の時だった。学校研修のサマープログラムで、参加を希望した学校の生徒たちとロンドン郊外のイートン校へ。4歳の時に雅子さまのご静養でオランダに同行なさって以来、12年ぶりの海外だった。 「当時、愛子さまの次の外国行きは、ご家族で行かれるのだろうと記者の多くは予測していたので、学校研修のプログラムで友人らと行かれることに驚きました」(元宮内記者) 実は、イートン校と日本の関係は長い。2010年には、皇太子殿下(当時)もイートンカレッジ聖歌隊のチャリテイーコンサートをご鑑賞されている。そんな背景もあったのかイートン校への留学は愛子さまご自身の希望だった。学習院女子高等科では仲の良いお友だちとスキー合宿に行ったり、ボウリングに行ったりなさることもあり、そんなご学友たちと海外でも共に学びたいというものだったという。
ロンドンではミュージカル鑑賞も
両陛下は、それまでにも海外で学ぶ大切さは発言されていたが、愛子さまに海外経験を早くから薦めたいとはお考えではなかったといわれた。 「皇室は特別な環境にあり一般の人との出会いは限られていることから、学校の友人たちと継続した良い関係を保つことはとても重要なことだといいます。高校生だった愛子さまは、友人たちと過ごされているととても楽しそうだったことから、留学のご希望を聞いた時に、殿下(当時)は愛子さまの人生に大きな機会となるのではないかとお考えになったのではないでしょうか」(皇太子殿下とお付き合いのあった音楽家) イートン校での愛子さまは、寮生活をしながら3週間のプログラムに参加。 「授業は英語で、イギリスの文化を学ぶため博物館や史跡を訪問なさった。ロンドンではミュージカル鑑賞もなさったようです」(前出・元宮内記者) 自立した留学生活を満喫なさって帰国された愛子さまは、東宮御所(当時)でもこれまで以上に身の周りのことを積極的になさり、人を気にかけられるようになられたといわれた。その年の宮内庁の文化祭でも、英国でお友だちと撮った風景や召し上がったデザートなどの写真をコラージュした作品を出品。写真を観ているだけでも楽しさや熱量が伝わってくるようだった。 愛子さまが2022年(令和4年)に初めて歌会始の儀に寄せられた和歌「窓」も、英国についてのものだった。 〈英国の 学び舎に立つ時迎へ 開かれそむる 世界への窓〉 歌には友人たちとのささやかな日常や学ぶことの喜びがあった。 陛下も今年6月の英国への外国訪問を終えられたご感想の中で、「若い世代の人々が、今後もお互いの国に対する関心を深め、両国の相互理解と友好親善に大きな役割を果たしていくことを期待しています」と述べられた。 愛子さまが日本赤十字社の仕事として、両陛下とご一緒に3回目の海外に行かれる日が来るのもそう遠くないかもしれない。
友納尚子