〔米株式〕NYダウ反発、105ドル高=ナスダックも高い(29日午前)
【ニューヨーク時事】週末29日午前のニューヨーク株式市場は、年末商戦が本格化する「ブラックフライデー(黒字の金曜日)」を迎えて消費関連などが物色され、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前営業日終値比105.92ドル高の4万4827.98ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は99.83ポイント高の1万9160.31。 年末商戦の幕開けとなる「ブラックフライデー」がこの日から本格的に始まり、市場では、メーシーズやアマゾン・ドット・コムなど小売り企業の売れ行きを注視している。全米小売業協会(NRF)によると、商戦期間を含む11~12月の小売売上高は前年同期比で最大3.5%増。インフレ長期化で出費に慎重な家計が多く、前年実績の3.9%増を下回る見込みとなっている。この日は午後1時までの短縮取引で、前日の感謝祭に伴い連休を取る市場関係者が多く、積極的な売り買いは手控えられている。 個別銘柄では、ボーイングやエヌビディアなどが高い。半面、メルクやマイクロソフトなどが売られている。代表的な暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)が節目の10万ドルを目指す中、マイクロストラテジーは5%超高となっている。