安易な地植えは要注意?《実はこぼれ種でぐんぐん増える植物》5選。安全に楽しむコツも紹介
長く続いた猛暑から、ようやく秋の気配を感じるようになりました。種まきや球根植え付けなど、暑い間はお休みしていたガーデニングをそろそろ再開される人も多いでしょう。 ◆【写真5枚】葉だけでなく芽や花穂、実なども食べることができる「シソ」他、こぼれ種でぐんぐん増える植物をご紹介! 植物の中には、こぼれ種で自然に増えていくものが多くあります。自然に種が落ち芽を出して生長していくため、人が種まきするのとは違って自然な雰囲気を楽しめます。 ただし、何もケアしないと遠くまで飛んで行ってご近所のお庭や道路にまで広がってしまう可能性も。丈夫で育てやすいのはいいのですが、増えすぎないようにするためのちょっとしたコツが必要です。 そこで今回は、こぼれ種で増える植物を、安心して楽しむポイントや参考価格とともにご紹介します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
こぼれ種で増える植物5選
・シソ ・バーベナ・ボナリエンシス ・エリゲロン ・ランタナ ・シマトネリコ それぞれ詳しく見ていきましょう! ●和ハーブとしてお馴染みの「シソ」 爽やかな風味で食卓でも大活躍するシソ。とても丈夫で育てやすく、収穫期間も長いので家庭菜園で楽しんでいる方も多いかもしれません。 地植えでも鉢植えでもOKで、基本的に日当たりと風通しのよい場所であればすくすく育つので初心者さん向きです。 植えた次の年になるとあちこちからシソの芽が生えてきますが、そのままにしておくと雑草化してしまいます。しかも、それらは味も香りも今ひとつのことが多いです。 自分のお庭だけならまだしもご近所に迷惑がかからないように、花が咲き始めたら実をつける前に収穫するとよいでしょう。 ※参考価格:150~300円前後(タネ1袋) ●シックな佇まいが大人気「バーベナ・ボナリエンシス」 パープルの小花が集まって咲くバーベナ・ボナリエンシス。シュッとした立ち姿で、風に揺れる姿が美しくナチュラルガーデンを彩ってくれます。 暑さ寒さに強く、とても丈夫で場所を選ばずに育ちます。こぼれ種で親株のまわりにどんどん育ちますが、小さな種が思わぬところまで飛ばされて雑草化することも少なくありません。 じつは、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「その他の総合対策外来種」に登録されているんです。手に負えなくならないよう、種ができる前に花がら摘みをして種が落ちないようにするのがポイントです。 ※参考価格:300~600円前後(3~3.5号ポット苗) ●ホワイトからピンクへの花色変化が楽しめる「エリゲロン」 ハルジオンやヒメジョオンの仲間であるエリゲロン。実は200種ほどの品種が存在し、いずれもナチュラルな雰囲気の花を咲かせます。 開花期が長く、花色の変化を楽しむことができるので、花壇などでもよく見かけます。丈夫なので植える場所をあまり選ばないこともあり、人気の高い植物です。 強健で、コンクリートの隙間からも芽を出すなどこぼれ種でもどんどん増えるので、早めに花がら摘みをするようにしてください。育ちすぎてしまったら、刈り込みをして草姿をととのえましょう。 ※参考価格:250~530円前後(3~3.5号ポット苗) ●色とりどりのポンポンのような花姿が愛らしい「ランタナ」 「七変化」という和名のとおり、咲き始めから咲き終わりにかけて花色が変化し、目を楽しませてくれるランタナ。小花が集まってポンポンのように咲くのがキュートです。 病虫害に強く、長く咲いてくれる優等生。その反面、地下茎でも広がり地上部の茎からも根を出す、非常に生育旺盛な植物です。そのため、ほったらかしにしすぎると管理が大変になってしまうことも。 たくさんの花をつけるので、種をつける前に花がら摘みをおこないましょう。葉や種には毒があり、誤って口にすると嘔吐や腹痛などを発症する恐れがあるので注意が必要です。 種がつかないようにマメに花がら摘みするのは大変! という方は「スーパーランタナ」という種がつきにくいように改良された品種がおすすめ。さらにローメンテで楽しむことができます。 ※参考価格:400~800円前後(3~3.5号ポット苗) ●明るいグリーンとナチュラルホワイトの花がオシャレな「シマトネリコ(雌株)」 これぞナチュラルガーデン、という雰囲気を演出するのにぴったりのシマトネリコ。スタイリッシュなその姿からシンボルツリーにもよく選ばれる、人気の庭木です。 そんなシマトネリコ、雌雄異株であることはご存知でしょうか。初夏に繊細で優美な白い花が咲くのは雌株なんです。 せっかくだから花を楽しむ雌株を植えたいと思う気持ちはわかりますが、花を楽しんだ後にそのままにしておくと、種が風に飛ばされてしまい、気づかぬうちに離れた場所で発芽して育っていることになってしまうんです。 雌株で花を愛でた後は、種がつく前に剪定をおこなうことがポイントです。もしくは、種をつけない雄株を選ぶようにするとよいでしょう。 ※参考価格:350~2000円前後(3~3.5号ポット苗)