筒美京平のアイドル曲よ永遠に 青春を思い出す胸アツ12曲を厳選!
いくつになってもボーイズ&ガールズのあの頃に戻してくれるアイドル曲たち
日本を代表する作曲家、筒美京平さんが2020年10月7日にお亡くなりになってしまった。 【画像】松本伊代や中山美穂、少年隊に西城秀樹…筒美京平が手がけた永遠の青春ソング12選 楽曲一覧や多くの人がアップしているMy 筒美京平ベストテンを読んで、あの曲も過去の曲もかと驚いてしまった。 1966年、作曲家デビュー。そこからずっと第一線で活躍し、しかもヤングなセンスを必要とするアイドル曲を、時代を超えてガンガン手掛け、若者たちに「さあ元気出して! これからが青春よ」と元気をくれた。 「悲しいなら無理しないで。ほら、このメロディーと一緒に泣きましょう」と寄り添ってもくれた。 多分、私の幼少期から青春の思い出のバックには、6割方筒美京平さんの曲が流れている……。 どれもこれも名曲なので挙げだしたらキリが無くなり、ガンガンガンとディスプレイに頭を打ち付け、クラクラしながらなんとか選曲をしたが、1カ月もかかってしまった。 今回はアイドルに絞り、いくつになっても誰の心もボーイズ&ガールズに戻してくれる12曲をご紹介。 さあ、心震える準備を。
イキイキとした女の子を応援したくなる4曲
●早見 優「夏色のナンシー」 「恋かな Yes!」というハジケた入りから「か~ぜ~が~吹くたび~」とローラースケートで走るような風を感じる切り替わりが最高。 恋愛に積極的だけど、決してウジウジ粘着質ではない、ナンシーのお人柄をメロディーからも感じるようではないか。 ●松本伊代「センチメンタル・ジャーニー」 「伊代はまだ16だから」と名前と年齢が入ることで、湧き上がる特別感。 「まだ16だから」のあとの「スィートリールーシックスティーン(sweet little sixteen)」というコーラスの気持ち良さ。 松本伊代の声の低さを活かしつつ(筒美さんが彼女の声をとても気に入ったそうだ)若さの素晴らしさ、浮かれっぷりを見事表現! 湯川れい子さんの歌詞と筒美メロディーという精巧な部品が噛み合いでき上がった、誰でも16才に戻れるタイムマシン。 ●斉藤由貴「情熱」 斉藤由貴×松本隆×筒美京平はエモーショナル・トライアングル。 雪に消えてしまいそうなのに、なかなか消えないロウソクの火のチロチロを思い出させるメロディーが素晴らしい。 そして斉藤由貴の高音。同じエモーショナル・トライアングルによる「卒業」は「制服の、胸のボタンホゥ(を)↑」、そしてこの「情熱」では「じょホゥ(情)↑熱」。 どちらもため息のようにかすかに上がる「ホゥ↑」が秀逸。 ●中山美穂「C」 少女から大人になるシーンを思わせる内容だが、表現が美しくて気品すら溢れる松本マジック。 さらに「ピアノのように優しく弾いて」の音符がテテテッと駆けていくメロディーでファンタジーを盛る筒美ミラクル。 「Cから始まる恋のバラード」で一度止まり、「抱きしめて」とキリッと再開することで乙女の決意を感じるデンジャラス! 松本隆と筒美京平が魔法をかけまくっている一曲。