10年に一度の逸材「こぎみゅん」って?『サンリオキャラクター大賞』上位候補に急浮上したワケ
小麦粉の妖精でありながら、将来の夢はおにぎり……。ツッコミどころ満載な「こぎみゅん」というキャラクターを知っているだろうか? 【動画】かわいい!!「チョコレイト・ディスコ」を歌うこぎみゅん こぎみゅんは、2015年にデビューしたサンリオキャラクター。ツイッターやインスタグラム、LINE LIVEでの発信を地道につづけた彼女は、人気投票企画『2021年サンリオキャラクター大賞』で初のトップ10入りを果たした。「10年に一度の逸材」とも言われる今注目のキャラクターだ。 デビューから7年で、トップ10入りするほどの人気キャラとなった秘密とはなんなのだろうか。「こぎみゅん」のブランディングを担当する、株式会社サンリオの鈴木香里さんと、広報を担当する山口海さんに話を聞いた。
小麦粉なのに「おにぎりになりたい」こぎみゅんの不思議な設定
2015年にデビューしたサンリオキャラクター・こぎみゅんは、コギムーナ(小麦粉の妖精)のおんなのこ。ふわふわとした見た目と、ツイッターでの独特な口調、手書きのような書体がかわいらしいキャラクターだ。 なぜ小麦粉がモチーフのキャラクターにしようと思ったのか。ブランディング担当者は「こぎみゅんが生まれたころ、サンリオでは食べ物をテーマにした“食べキャラ総選挙”という企画があり、2013年には切り身のキャラクター・KIRIMIちゃん.や、たまごのキャラクター・ぐでたまが誕生しました。その流れで、いろんな食べ物になれる儚い小麦粉をテーマにしたキャラクターとして生まれたんです」と明かしてくれた。 そんなこぎみゅんには、不思議な設定がいくつかある。ひとつは、驚いたり、落ち込んだりしたとき、物理的な衝撃を受けたときには「みゅん・・」と言って、粉になって散ってしまうというところ。普段の姿から散ってしまうキャラクターは、おそらくこぎみゅんくらいだろう。 さらに、小麦粉の妖精でありながら、将来「おにぎりになりたい」と思っているという設定。これは、大好きなおじいちゃんが「世界で一番おいしい食べ物は、おにぎりじゃ」と言っていたのを聞いて憧れた夢なのだが、当の本人はおにぎりが何かということをまだ知らない。 なぜ小麦粉の妖精に、おにぎりになりたいという夢を抱かせたのか。その理由を担当者は、こぎみゅんの持つ“儚さ”を表現したいからと明かしてくれた。 「小麦粉の妖精がおにぎりにはなれないということを、見ている方はわかると思います。気づいてる子もいるけれど、誰もこぎみゅんに無理だとは言わず、夢を応援してくれています。そういう点も込みで“儚さ”を表しているんです」