【ミニレビュー】スーパーコンピューターの内部配線材を使ったSPケーブル、Architectura「K2」
今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今回は、英国・コードなどを輸入するタイムロードが仕掛ける自社ブランドArchtectura(アーキテクチューラ)をピックアップ。世界最高水準の通信性能を誇る導体を採用しながらも、細くしなやかなスピーカーケーブルの「K2」を取り上げる。 スピーカーに接続したところ 中低域の充実度も非常に高い Architecturaの「KEI」はスーパーコンピューター「京」の内部配線材をベースに開発されたスピーカーケーブルということで非常に注目を集めたが、今回その上級機「K2」を自宅で聴いてみた。 以前聴いた「KEI」の音はどちらかというと高域の表現に注力した印象だったが、「K2」は導体量を倍増させたことも効いているのだろう、中低域の充実度も非常に高い。 竹内まりや「マンハッタン・キス」を再生すると音量が上がったよう。1音1音が力強く、音色が濃い。ベースが太く濃く強い。ヴォーカル位置が少し手前方向に迫り音像の密度感が高い。荒井由美「ひこうき雲」はベースの音程が明瞭で、声には地声的な力強さがよく出ている。 カペリャ・デ・ミニストレルスのアルバムを何枚か聴いてみると各種打楽器のアタックが峻烈。ノイズフロアの低さと、強くて実在感豊かな音像とのコントラストが印象的なスピーカーケーブルだ。
園田洋世