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あの職業の人はコロナ禍でどう仕事していた? 77人の「緊急事態日記」

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ライフハッカー[日本版]

仕事、終わり~。今日のお風呂は、登別温泉風かな別府温泉風かな。なんていう、ついこの間までのおだやかな日常は、コロナウイルスによって一変させられました。 仕事がなくなったり、やり方が変わったり、突然忙しくなったり。ほかの人の仕事が気になりはじめました。この危機、どうやって乗り越えるんだろう? (「はじめに」より) 『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』(左右社)の冒頭にはこう書かれています。新型コロナウイルスは、それほど大きな衝撃を投げかけたということ。 特に、仕事の面で劇的な変化を痛感している方は、決して少なくないはずです。 そこで本書発行元の編集部は、緊急事態宣言が発せられた日、「仕事」をテーマにした本をつくろうと、さまざまな仕事につく77人の人々に、いろいろなことが変わった時期である4月の日記を書いてもらうようにお願いしたのだそうです。 つまり、それらを構成したものが本書。 パン屋、ごみ清掃員、ミュージシャン、小説家など、登場する77人の職業は有名無名を問わず多種多様。 もちろん年齢も20代から80代まで広範で、つまりはいま、この時代に生きる多くの人たちの生の声が収録されているわけです。 東京でタクシー運転手として働く、27歳男性のケースをピックアップしてみることにしましょう。

四月七日(火)緊急事態宣言一日目

緊急事態宣言が発令された。 専門的に見た遅い早いの議論もあるだろうけど、僕は僕でコロナによって既に振り回されていた。 まずは、お客様が圧倒的に減った。お客様というより、外出する人が減り街中に人が歩かなくなるのだからタクシーに乗る人も減る。売上の指標でいえば、僕のいる東京のタクシーは一日の平均売上が五万、だけど三月に入ってからはその平均にすら届かない日々が増えていた。(54ページより) いつも月平均8~9万とトップの売上をはじき出しているような人でさえ、一日中走り回っても2万5000円で、東京の平均売上の半分に届くのがやっと。 しかも、週でいちばん稼げるとされる金曜日でその状態なのだそうです。 ただでさえタクシー運転手は、コロナのリスクを常に意識せざるを得ない仕事。筆者も、2月上旬の時点でコロナの恐怖を感じたと振り返っています。 なぜならそのときに出た東京で4人目、日本人で一番最初の感染者はタクシー運転手だったからです。 なのに、周囲は「至って変わらぬまま」。堂々としているのか無神経なのかはわからないものの、この時点でまわりから危機感は感じられなかったのだといいます。 どこまで意識するかは、臆病と豪胆という分け方であってはいけないとその時に思っていた。もちろん臆病になり過ぎるのも良くないが、敵が見えない、どこにいるのか分からないこの状況で出歩くのはいつ狙われるか分からない。 まあ、コロナウイルスが直接狙ってくることはないがいつ感染してもおかしくはないという考えを持っていた。(55~56ページより) 無関心だったまわりの人々が意識し始めたのは、それから数日後。意識したというより、意識せざるを得なくなったそうです。 なぜなら、筆者の所属する会社のハイヤー事業部に感染者が出てしまったから。 そればかりか、やがて同社のタクシー運転手のなかにもコロナウイルス感染者が出たという情報がネット上で飛び交うことに。 結果的にはデマだったようですが、いずれにしても筆者はそのとき、会社からの正式な情報を得るよりも先に“極めて近いところ”で感染者が出たことを知ったわけです。(54ページより)

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