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世界の映画をこれからも日本で紹介していくために。未曾有の危機に直面した映画配給会社にre:STARTへ向けた試みを聞く

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ぴあ

劇場収入のウェイトが大きいミニシアター作品。それが途絶えるのは死活問題

劇場での公開がストップすること。これは独立系映画配給会社にとって死活問題であることを明かす。 「大手配給会社と比べると、独立系配給会社は収益の多くを映画館収入から得ています。その映画館は、全国のミニシアターです。 私どもが手がける世界各地の作品だったりアート系の作品というのは、最近ではテレビの地上波で放送していただくことはほとんど期待できません。CS放送や配信サービスでかろうじて取り上げていただけるぐらいです。DVDなどのソフトに関しても、今はなかなか売れない厳しい時代。ですから、本当に劇場収入のウェイトが大きいんです。 配給会社は映画の権利を買い、それを宣伝し、公開して皆さまに作品をお届けします。1本の映画を届けるまでに大体半年ぐらいかかります。この間、支出はあっても収入はありません。劇場公開が始まってようやく収入を得る。先頃まで映画館は閉まっていましたが、いったい映画館収入がどうなっているのか、もう怖くて考えられません(苦笑)」 現在、少しずつ映画館の再開が始まった。だが、席数の制限、コロナが完全に終息していない現状では映画館から遠ざかる人も少なくない。これは映画館に限らず、一度遠のいてしまった客足はそう簡単には元どおりに戻らない。となると、以前のような集客はなかなか望めないのが現実。やがてやって来るのではといわれる“第二波”“第三波”も想定すると、長期戦を覚悟しなくてはいけない。 そこで独立系配給会社が集まり立ち上げたのが、“Help! The 映画配給会社プロジェクト”だ。

映画館が閉まっている今、私たちの“映画”を観てもらうには配信しかない

「劇場が閉鎖された直後から、私たち独立系配給会社も、この難局を乗り越えるために何をすべきかを模索し始めました。 初めは8社で情報交換を含めてZOOM会議を行いました。そこで“ミニシアター・エイド”などのように寄付を募ろうかという話も出たのですが、私たち配給会社というのはあくまで裏方で、お客さまからは見えづらい存在なので、なかなか理解していただくのは難しいだろうと。 もちろん国や自治体の補償を訴えることも大切です。でも、それを待っていては倒産する配給会社も出てくる。それから、大変なのは映画業界だけではない。飲食業界をはじめ、大変な窮地にいるところは他にもいっぱいある。ですから、私たちは自身の足で立って、歩かなければならない。 そこで、一方的に助けていただくというわけではなくて、なにか自分たちでひとつ試みをして、それに賛同いただき助けていただけないかと考えました。私たちにある財産は“映画”。映画の権利を持っていますから、それを生かせないかと。そして、私たちがなによりも望むのは皆さまに映画を観ていただくこと。“私たちが大切にしてきた映画を、この映画館が閉まっている間に、忘れられないように観てもらうことはできないか”という考えに至ったんです。 それで、ちょうど、劇場運営も配給もされているアップリンクさんが、アップリンク・クラウドで、自社の配給作品を3カ月見放題という配信パックやっている。これを私たちも、配給会社ごとにやってみてはどうだろうと。なにもしないでいてはなにも始まらない。今、配信という方法でしか映画を観てもらえない状況になっている。そのことに気づいて、やってみることで話がまとまりました」

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