中日が”阪神クラスター感染余波”に困惑
「もしなんらかの異常が出た場合は、すぐに連絡をもらえるということでした。名前は、おっしゃっていただけませんでしたが、現段階では、4選手に何の症状も出ておらず、いらぬ不安の拡大を心配されたのでしょう。これだけは仕方がない。みんなで立ち向かっていく問題です。また濃厚接触者の定義も難しい。これはわたしどもの選手も同じでした。密閉空間ではない屋外で2、3分、話をして、グータッチや握手などをしたことが濃厚接触にあたるかどうか。専門家の先生も、2週間の自宅待機をしろとまでは言われなかったのですが、万が一のリスクを考え、念には念を入れて慎重な対応をしました。もし阪神の選手が14日に感染したとすれば、2週間が過ぎたので、もう大丈夫だという見方もありますが、2週間は、あくまでも目安で誤差もあるそうなので、あと2日が山場でしょう。また野球選手のような体力のある人間は感染しても症状が出ないという症例もあるそうです。我々としても、これ以上、陽性反応選手が出ないことを願っています」とは、中日フロントの一人。 人類が直面している最大の危機を前に、どう対応すればよいか苦慮している中日は、“大人の対応“をしたが、今後の予防、対応策を練る上で、できる限り早く「残る4人が誰か」という情報収集をしておきたいのが本音だろう。 しかも、中日と阪神が連絡を取り合った後にパーティー参加者の感染者が、もう一人増えたことが発覚、クラスターとも言える感染が広がっていて、今後の不安は解消されていない。 中日は無観客試合が決定した時点で、早々と、首脳陣、選手、スタッフの外出禁止措置を取り、遠征先では、ホテル内でのレストランの利用さえ禁止にして、チームの食事会場と指定された場所以外での食事を認めないほどの厳しい危機管理体制を敷いてきた。 それだけに開幕も決まらず球界全体が厳戒体制を敷く最中に、感染リスクの高い「密閉」「密集」「密接」の“3つの密”が揃ったパーティーへ7人もの選手が参加していた阪神の危機管理の甘さ、選手の意識の低さに対しての不満もあるのかもしれない。 また、現在、濃厚接触の疑いのある4選手がPCR検査を行っていないことも判明した。一部では、「なぜ4選手のPCR検査を早急に行わないのか?」という批判の声もある。