J1優勝決定は最終節へ持ち越し…首位神戸は後半ロスタイムに追いつき、2位町田は競り勝つ
J1リーグは第37節の9試合が行われ、首位の神戸が柏と1―1で引き分け、1-0で京都に競り勝った町田が勝ち点3差に迫り、優勝決定は最終節に持ち越された。同4差の広島は1日に札幌と対戦する。18位の磐田がF東京に2―1で逆転勝ちして残留に望みをつないだが、19位の札幌は2016年以来となるJ2降格が決まった。福岡が1―0で浦和を破り、川崎が東京Vとの乱打戦を5―4で制した。 【写真】日本―シリアの73分、チーム4点目となるPKを決めた相馬(6月11日)
柏1―1神戸
柏は自力での残留決定に目前まで迫りながら、5戦連続となる後半ロスタイムの失点で追いつかれ、持ち越しとなった。1点リードの後半、スルーパスに抜け出したFW木下や、ゴール前でフリーとなったMF小屋松が決定機を逸し、「追加点が取れないから、どうしても苦しい試合になっている」と先制ゴールの木下。J1残留に向け、「来季につながる終わり方ができたらいい」と前を向いた。
町田1―0京都
引き分けでも優勝の可能性が断たれる中、町田の決勝点となるオウンゴールを誘発したのは夏に加入した元日本代表のFW相馬だ。
67分、持ち味のスピードと緩急をつけたドリブルでペナルティーエリア内に進入。「前半からなかなか仕留められなかった。『一発やってやるぞ』と自分の長所を出した」。角度のないところから放ったクロス気味のボールが、相手GKの手をかすめて吸い込まれた。
神戸との勝ち点差は3で得失点差では並び、「最後まで希望は残されている」と黒田監督。昇格1年目での逆転優勝という快挙に向け、機運は高まっている。(荒井秀一)
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