大食家が美容業界へ転身、ヘルスコンシャスに! そのリアルな体験談を赤裸々に語る。
これをやめた or 始めたら劇的に体質が改善! そんな目から鱗の自己改革体験記をつづる本連載。年代、性別を問わずさまざまな人に取材をしてきたが、ついに20人目となる。今回は、化粧品会社に勤務するMさん・42歳にインタビュー。どんな“カラダ改革”のストーリーを聞かせてくれるだろうか。
Mさんは31歳のとき、長年いたホテル業界からまったくの異業種である美容業界に転職。もともと大食家で低体温だった彼女が環境の変化も相まって、少しずつ自分の体と向き合うようになったという。それ以降、体と健康のコンディションの整え方をマイペースに模索し続けてきたTさんは今、42歳。自分の体と向き合い始めた歴史は約10年になるわけだが、彼女は明確なアンサーを見つけることができたのか。そしてこれからはどうありたいのだろうか。ウェルネスライフにおいて30代をどう過ごしたのかというリアルな体験談、それから揺らぎがちな40代の心と体についても、赤裸々に語ってくれた。
“白黒はっきりつけちゃうタイプ”をやめて、中庸を目指したい。
──まずは、Mさんの自己紹介をお願いできますでしょうか。 T 私は現在、外資系の化粧品会社に勤務しています。2年前、ちょうどコロナ禍によるリモートワークが始まったタイミングで40歳になりました。その頃から生活環境の変化によって美意識が改革され、今までしてこなかったことを試すようになったんです。 ──具体的にはどんなことを? T 運動面では、食事内容の指導を含めたパーソナルトレーニングや、オンラインでピラティスのレッスン、「骨盤ネジ締め」というボディメイクエクササイズやローリング療法による血流改善を試しています。食事面では、月曜断食や酵素ドリンク、砂糖や乳製品や小麦をカットする食事制限もしましたね。他にも睡眠の質の改善を目的にCBDオイル取り入れたり、デリケートゾーンのケアなどをしています。 ──それぞれの詳しい内容はまた詳しく教えていただくとして……、全方位に意識が向いていて素晴らしいですね。今現在、どのような姿を目指していますか? T 安定させることでしょうか。 ──安定、ですか。意外なお答えでした。 T 人からはあまりそう見られないのですが、私って割りと白黒はっきりつけちゃうタイプなんです。要は、バランスを取るのが下手なんですね。頑張るときはすごくストイックに頑張るのですが、“あ~もうダメだ”と思った途端、急にたくさん食べだすとか。とにかく、振れ幅が大きくて。 ──自分にもそういう部分があるので、なんとなく分かります。どちらかというと、真面目な方に多い気がしますね。 T 今までにもそう言われたことがあります。もうちょっとユルく考えたほうがいいんだろうな、とは思っているんですが……。一旦“ダメだ”と思うと、自分に対して明らかに悪いことをするような癖があるんです。例えばストレスが溜まるとお酒もたくさん飲んじゃうし、飲むと満腹中枢がおかしくなり、さらに夜中にラーメンを食べてしまうとか。そういうことを20代から今まで割と平気でやってしまっていたんです。でも翌日にそれが自己嫌悪に変わるのが辛くて。そういう極端な癖を直して、安定した中庸の状態を長くキープできるのが理想なんです。 ──なるほど。体や食事内容だけではなく、メンタルのケアにも気遣っているのは、そういうことだったんですね。 T 私、何に関してもそうなんですが、仕事でも100%ではなく150%でアウトプットしようとするのでヘロヘロになっちゃうんです。でも、実際のところ150%でも50%でも、周りは気づかなかったりするものじゃないですか。自分を犠牲にしすぎると、かえってストレスが溜まるんだなと、ようやく感じるようになってきました。今目指しているのは、適度な運動と腸活をしながらマインドを整えて、自分のことをちゃんと調整できるようになることです。軸がブレないような、バランスの取れた人になりたいですね。