K―POPダンス全国Vから進学、解散…再結成で再び大会へ「3人ならできる」 静岡・沼津の 3↑↓arrows→
沼津のダンスチーム 3↑↓arrows→(スリーアローズ)横山咲和さん、佐藤和さん、矢沢瑠姫さん ■9・15第2回大会出場 「初代優勝チーム」の称号を手にしてから8か月。一度は解散した3人が、再び全国大会のステージに立つ。「恐怖しかないです」「不安が大きい」「挑戦」。練習の合間に笑顔を見せながらも、本音がこぼれた。 女性を中心に圧倒的な人気を誇るジャンルで、今年1月に「全国K―POPダンスコンテスト」が初開催された。名だたるダンサーが審査員に名を連ね、257組がエントリー。3部門のうち、カバーダンス部門で最優秀賞に輝いた。9月15日に名古屋市で行われる第2回大会に出場する。 優勝した後は沼津市役所の表敬訪問や、バレーボールVリーグのハーフタイムショー出演などで知名度が上がった。ただ、3人にはそれぞれの夢があり、春に解散した。高校を卒業した横山さんは「趣味で終わらせたくない」と、4月から東京・渋谷のダンス専門学校に通う。矢沢さんは高校に進学し、公認心理師になるために勉強漬けの日々。高校2年生になった佐藤さんはダンサーを志している。 第2回大会の開催が決まると、所属する沼津市のダンススタジオ「studio R+B」の鈴木紫穂代表が「出てみない?」と3人に声をかけた。15日の大会にはスタジオから小学生チーム、中学生チームの2組も出場。「あこがれの先輩」と言ってくれる後輩たちの存在も後押しになった。8月1日の締め切りギリギリにエントリーを済ませ、ファイナルに進んだ。 ■静岡から東京へ新幹線通学 今までなら、毎日3時間はそろって練習できていた。今は、横山さんが長泉町から新幹線で片道2時間の通学となったため、週3、4日程度で夜に2時間ずつしか取れない。それでも結成から約4年、ダンス以外のことも話し合った強い結びつきが、3人にはあった。 鈴木代表は「前回の最優秀賞を〝守るプレッシャー〟を3人に経験してほしかった」と明かした。自由に踊るだけでなく、大会に挑戦し、今回は重圧を乗り越えることを課した。「前回もそうだったように楽しむのが一番。不安、恐怖は忘れるようにして、この3人ならできると自信をもって臨みます」と最年少16歳の矢沢さん。晴れ舞台で、何ものにも代えがたいダンスを披露する。(武田 泰淳) ◆全国K―POPダンスコンテスト 第1回は257組1249人が参加し、審査を通過した76組が本戦へ。藤枝市のダンススタジオに所属する9人組の「Aegis」は、オリジナルダンス部門で最優秀賞に選ばれた。第2回は3人が出場する「カバーアレンジ」の他「完コピ」「オリジナルコレオ」の3部門で、今回は中学生以下、高校生以上に分けて審査される。
報知新聞社