井上尚弥は日本初のバンタム級4団体統一へ照準…ボブ・アラムCEOは将来的なパウンド・フォー・パウンド1位浮上にも期待
◇31日(日本時間1日)WBA&IBF世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 井上尚弥―ジェーソン・モロニー(米ネバダ州ラスベガス MGMグランド) 井上は全団体でトップ5に入る最強挑戦者に7回KOで完勝。すでに全階級を通じた最強ランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で米リング誌2位につけるが、そんな世界的評価もさらに高くなった。契約する米大手プロモート会社トップランクのボブ・アラムCEOもツイッターで「すばらしいパフォーマンス。PFP1位になろうとしている」と絶賛だった。 次の目標は、バンタム級4団体統一だ。WBO王者カシメロ(フィリピン)と、12月行われるWBOタイトル戦、王者ウバーリ(仏)―元世界5階級制覇ドネア(フィリピン)の勝者がターゲットとなる。 最も可能性が高いのはカシメロ。4月に組まれた試合がコロナ禍で流れて以来、SNSで自らを「モンスターハンター」と称して井上への挑発を繰り返しているが、ビッグマネーになる井上戦を求めていることの裏返しだ。ただ、ファイトマネーなどで折り合わなければWBC王者へシフトすることもあり得る。 井上も試合後「WBCかWBOをターゲットに4団体統一目指してがんばっていきたいと思います」と宣言。日本初の4団体統一王者が誕生する日は遠くなさそうだ。
中日スポーツ