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スマホ育児や子どもに動画を見せることは悪?

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LIMO

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止の休校措置で、子どもたちが家にいる時間が長くなっています。スマホやタブレットによる動画やテレビ番組などを観る機会がグッと増え、親として「こんなにスマホや動画を見ていて大丈夫なのだろうか」と不安になっている人も多いのではないでしょうか。 電車や飲食店といった公共の場で、子どもを静かにさせるためにパっとスマホを見せる親に対するバッシングも少なくない現代の子育て環境。そもそもスマホや動画を子どもに見せることは悪なのでしょうか。 外出自粛で子どもがデジタルデバイスに触れる機会が多くなる今、親が気になりがちなことについて、発達心理学を専門とする法政大学の渡辺弥生教授に聞きました。

「スマホ育児は子どもに悪影響」という科学的エビデンスはないが……

渡辺教授は発達心理学を専門とし、子育てや親子関係に関する数々の著書も出版。アサヒ飲料が「『アサヒ 十六茶』子育てサポート事業」の一環として、2020年2月28日よりYouTubeに開設した子ども向け見守り動画チャンネル“十六CH”の企画監修の一人です。 なお、この動画チャンネルは、十六茶に含まれる16素材がキャラクターになって登場し、クイズやうた、工作などさまざまな教育につながるストーリーを展開し、子どもたちが楽しく、前向きに学ぶ姿勢や創造性を育むきっかけが作れる内容になっています(参考:アサヒ飲料公式チャンネル)。 ――「スマホに子守をさせないで」という日本小児学会のポスターがあります。世間では「スマホ育児は悪影響」「動画を見せる親は子どもを放置している」という考えが根深い気がしますが、発達心理学的にはどうなのでしょうか。 渡辺教授(以下、渡辺):実は医学的にも心理学的にも、スマホ育児が子どもにどのような悪影響を及ぼすかのエビデンスがなく、また研究そのものが難しいのが実情です。 私の考えとしては、スマホやタブレットなどの媒体そのものやコンテンツ内容、また生活環境における親子の関わり方、バランスのいい知識や情報の取り方などをトータルで考えた上でスマホや動画を見せてもいいと思っています。 ただ、どう考えても与え方がおかしかったり、コンテンツが暴力や残忍な描写が多かったり、子どもが何時間も何もできないくらい見させたりといったやり方は、スマホに限らずよくないでしょう。 たとえば昔から絵本で愛されてきたイソップ物語でも、テレビ、スマホ、タブレットなど媒体が変わっても中身は同じ。むしろ動画になることで、読み聞かせよりも情報がわかりやすくなって楽しいと思う子がいるかもしれません。紙芝居や絵本、生身の人間のよさがあるように、動画のほうが面白く学べるものもあると思います。 ――子どもに動画を見せてもいい時間についての目安はありますか?  渡辺:視力低下など身体的観点で言えば〇〇時間という具体的な数字があるかもしれませんが、心理学的観点では1日の子どもの自由時間での遊びの種類や、親子のコミュニケーション時間なども加味した相対的なバランスが大事になってきます。 動画コンテンツは一方的なプログラムを受け身の状態で見させられているだけなので、“受動遊び”と言われます。逆に、体の機能や創造性を発達させる外遊びや積み木などは“能動遊び”。 それぞれの遊びに子どもの成長を促す要素があるので、どちらも取り入れて偏りのない遊びをし、また親子のコミュニケーション時間をしっかりとれれば問題ないかと思います。

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