濁流となった住宅地の道路 “次々と流される車” 防犯カメラが捉えた一部始終 西日本豪雨6年 あのとき何が起きたのか 大雨時に車移動する危険性
■7月6日 午後8時10分 ここで1台の車が坂道を登っていきますが、20秒後、車はバックで戻ってきました。進むのをあきらめたのか、それとも濁流に車が押し戻されているのでしょうか。 さらに水の勢いは激しさを増します。 ■道路上は茶色い濁流に ブレーキ踏んでいても車は次々流されて ■7月6日 午後8時18分 道路沿いに設置されていた自動販売機の電源が落ちます。 ■7月6日 午後8時23分 流れてきたのは1台の軽トラック。フロントガラスの内側には「40」という数字。カメラの撮影現場の上流にある自動車販売店から流されてきたのでしょうか。数字は車の販売価格を示すボードのようです。 ■7月6日 午後8時29分 軽トラックは流されて、人が乗って運転していると思われる乗用車も、ブレーキランプはついていますが、濁流に流されていきます。 ■7月6日 午後8時32分 そして午後8時半過ぎ、カメラは次々と車が流されていく様子を捉えていました。 ■濁流の威力 アスファルトはめくれ 地中の管がむき出しに ■7月7日午前8時30分 上空からのリポート 「道路自体に濁流が流れています、そして車が横倒しとなっています。至る所で車が流されて、そして電柱などにぶつかって停まっている様子が確認できます」 記者リポート 「この道路の先、昔はバスが通っていたという大きな道路なのですが、今は陥没して川のようになっています」 カメラが記録していた現場付近で、再び道路の表面が見えてきたのは、翌日の昼前になってからでした。 ただアスファルトは大きく削り取られ、地中に埋まっていた管がむき出しとなっていました。 防犯カメラつけていた住民 「道路が川になったのはたまげた。道路が川になったときには、これは家が流れなければいいなと思った」 1台の防犯カメラが記録し続けた道路を流れる濁流・・・。たとえ水の深さがそれほどでなくても、濁流となった場合のエネルギーのすさまじさを見せつけています。
【画像で確認】濁流になすすべなく・・・ブレーキランプ点いた車が次々と流されて 防犯カメラが捉えた当時の様子
中国放送
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