NBA伝説のコービー・ブライアントが壊れたナイキ靴のウィリアムソン“今後論争”に反論
元ロサンゼルス・レイカーズの“レジェンド”コービー・ブライアント(40)がナイキ製シューズの靴が壊れて右膝を負傷したデューク大のザイオン・ウィリアムソン(18)の今後について「怪我が治れば試合に出るべき」という意見を述べた。ネットメディアの「The Undefeated」の電話インタビューに答えたもので、レジェンドが発したオピニオンを全米メディアは次々とフォロー。大反響を呼んでいる。 NCAAディビジョン1の名門、デューク大のエースで6月のNBAドラフトで全体1位指名が確実視されているウィリアムソンは2月20日に行われたノースカロライナ大戦で試合開始からわずか33秒後にナイキ製の左足シューズの裏が剥がれるというアクシデントが起き、足を滑らせて転倒、その際に右足の膝を負傷して退場した。ナイキのシューズ問題に加えて、NBAドラフトを控えるスーパースター候補が、残り試合に出るべきか、休むべきかの大論争が全米に起きた。NBAのゴールデンステート・ウォリアーズのデマーカス・カズンズや、デンバー・ナゲッツのアイザイア・トーマスら現役のトップ選手だけでなく、スコッティ・ピッペン氏とトレイシー・マグレディ氏ら、往年のスターらの多くが「怪我のリスクを負ってプレーする必要はない。もう大学の試合には出ずドラフトを待つべき」という考えを主張していたが、コービーは、この日のインタビューで、それらの流れに一石を投じる反対意見を明らかにした。 「あなたは1996年に高校から(大学を経ずに)NBAに行きました。今、NBAで物議を醸している問題があります。NBAドラフトの1位候補のウィリアムソンは、膝を負傷して試合に出ていません。もう残り試合をプレーすべきではない、と主張する批評家がいますが、あなたの考えはどうでしょうか?」 その質問に対してコービーは、こう語った。 「正直に言うと、プレーヤーは、自分が何をしたいのかを選択して決定できる。大学に行きたいかどうかは本人次第なのだ。ザイオンに関して言えば、もし怪我が治れば大学で(残り試合を)プレーすべきだ。彼は大学に通うことに決め、怪我というのは、その大学生活での過程の一部。人は怪我をするもの。大学へ行くことを決めて大学とコミットメントしたのだから、それも含めて納得したということなのだ。私は彼が健康になり、膝がよくなることを願っている。何であれ、出てきて全力を尽くすことをね」 コービーは少し乱暴な言葉を使って、そう言い放った。 NBAドラフトを万全の態勢で待つことより、大学に入学した以上、大学での責務を果たしなさい、との主張だ。